実感を持たない若者達




数年前に流行した言葉に「リア充」というのがあります。
真剣に取り組んでいる人間に対して揶揄している言葉です。
仕事に対しても恋愛に対しても頑張っているのは見たくない。
恋愛はコスパやタイパに合わないから拒否をする。
人生で汗など流したく無い。他人の汗を見るのも嫌だ。
これは一流大学の起業研修の時に聞いた言葉です。

子供の時からモバイルでゲーム漬になっているので現実感が薄い。
将来に対しても悲観的なデーターが多いので希望など持てない。
取り敢えずバイトで稼いだお金を貯金する。
余った時間はボランティアに使いたい。
何か分からないが時間があるので良いことがしたい。
卒業して就職しても長く続くかは分からない。

大人が思っている以上に彼らは子供じゃない、
最低限の知識と情報は持ち合わせている。
世の中全体が悲観的になっていても、問題を起こした
大人が解決すべきだと思っている。
AIで作られた仮想空間の中からは夢など生まれるわけはない。
デジタルネイティブと言われても嬉しくもない。

彼らはお金があるのは老人ばかりで自分たちには回ってこないと思っている。
老人は高度成長期に買いたいものを買って、やりたいことをやり、
海外へもバンバン行って、バブルが弾けて勢いを無くした。
その時から日本国中が節約・倹約モードに切り替わり、
30年も以上給料が上がらなくても文句の言わない大人ばかりである。

その背中を見て育った40代、バブルの弾けた時を知らない30代、
最初から貧乏でやる気のない大人達を見て育った20代、
自分の思考をデジタルに入れ替えられた10代、
それ以下は愚痴ばかりを聞いて育った10代である。
そこから貧困児童が存在するようになって自殺する子や
自暴自棄になる子が犯罪に手をそめるようになった。

登校拒否や出社拒否、あらゆるハラスメントを使えば
僕らは被害者になり救済が受けられる。
こんな時代だから長いスパンで将来を考えても仕方ない。
フォロワーから笑われればいいと過激なSNS投稿者になる。

私は、基本的に子供達に一切説教はしません。
年寄りだからと言って常識論を振りかざすつもりもありません。
一緒に農業やろうよ、町おこしのイベントへ参加しない、
田舎にいる先生に森の話を聞きに行こうよ、
夏休みに無人島でキャンブしないと誘うだけです。

現在行っている対話集会「老人と孫」も
出来る限り孫の話を中心に進めていっています。
老人のアナログ的な考えと孫達のデジタルな考えが
一緒になるからやる意義があると思っています。

そのうちにカンボジアへ地雷撤去に行こうと声もかけたいと思います。
ラオスには友人達が小学校を立ち上げ先生もしています。
もう10校以上は存在しています。我々も一校ぐらいは寄付したいですよね。
人間は自分のことばかり考えるから悩むのです。
他人のことを考えると希望と喜びが湧いて来ます。

既に各地では若者たち夫婦が都会から移住して快適な暮らしを始めています。
何よりも大きな変化は子供達です。朝から暗くなるまで好奇心の赴くままに
走り回り、冒険をする喜びに満足しているとのことです。
村の子供達と一生懸命に勉強して一生懸命に遊びを作っているそうです。
与えられたおもちゃではなく、与えられた道具で創造力の限り、
手作りの喜びを感じているそうです。

農業移住者には月額15万円ほど補助金が自治体から出るそうです。
実感を持たない若者達に、生きる実感を知って欲しいと思います。

岐阜県の白川町で「ただいま。と帰りたくなるネオ里山暮らし体験宿を、
岐阜県神野に作りたいと、世界50か所を旅したオーナー岩城淳一が奮闘中です。
家族5人で移住して村人たちの協力のもとに畑作りも始めています。

息子が小学校に上がるタイミングで、「山が見える所に住みたい」という
息子の一言から自分たちの原点を再認識し、日本中、世界中で大自然があり、
自然体で、自由な教育を受けられる場所をと移住先を探し求めていました。
そんなある時、東京の友人から岐阜の田舎に古民家を相談したので、
使い道を一緒に考えてほしいという事で、生まれて初めて岐阜に訪れました。

その時に感じたのは、立派な古民家と土地が全く使われてなく残されている事、
そして何より、周りにある大自然と水や空気の綺麗さに、
こんな所があるんだ!!と感動し、家族5人で移住を決意。

岩城淳一プロフィール
生年月日:1983年9月1日
京都府宇治市に生まれる
5歳の時に家族でフランス、パリへ移住
中学で帰国し、東京理科大学建築学科卒業
退職日を決めて旅行会社へ就職、夜はアルバイトをしお金を貯める
世界一周33ヵ国の2年間の旅へ(現在50ヵ国訪問)

飛び込み営業1日300社、輸入業にてヨーロッパ、アジアよりクリスマス用品
輸入販売伊勢丹、三越などクリスマス用品売上No1へ
飲食店本部にて開発業務、ラーメン、居酒屋、すし店など50店舗オープン
墨田区スカイツリー目の前のシェアハウスを9年間運営

2022年5月30日岐阜県美濃加茂市三和町へ家族5人で移住
日本のど真ん中に原点回帰型宿泊施設を作ると言うことで始動
サウナ旅館施設を2023年7月22日にグランドオープンし、運営会社として関わる
隣町、関市の築120年の古民家と土地を使用して皆のネオ里山を創造中

皆様も移住体験をしてみませんか?
この場所はリアルな実感を得ることが出来ます。

本日私もお邪魔しています。