未来はいつも音楽に溢れてる
3月8日(土)晴れたら空に豆まいて
老人と孫イベント
私は本日過去の自慢話をするつもりはありません。
ただ記録としてお伝えするだけです。
振り返ると全てが縁のつながりから生まれたものばかりです。
打算的ではなく好き嫌いでなく心が感じることを優先しました。
お!心で感じる月並みの答えだなと思われる方も多いかと思います。
それは後ほど詳しくお話をします。
最初にお伝えしたい言葉として「無理は自分で決めた決断」です。
私が工業高校から外国語大学に入った時も、英国から戻りCBSSONYに
入社したのも、アルバイトから制作プロデューサーになったのも、
一般から考えるとあり得ない話でした。
日本の音楽業界へ私がプロデューサーという定義付けをして時代を切り開いたのも
普通に考えると「無理なのです」。
本日参加の若い人に言います。常識で考える「無理」は自分で壁を作り
挑戦から逃げているのです。無理は逆風です。その逆風に乗ると浮かび上がるのです。
有名にも成功者にも簡単になれるのです。そんなチャンスを無駄に捨てているのです。
嫌いなことに時間をつぶすより、好きなことにもっと時間を費やしてください。
私はオーデションに来たアーティストに必ず聴くことがあります。
「好きな音楽と良い音楽と売れる音楽」どの音楽を目指していますか?
これはアーティストがどれを選ぶかが重要なのです。
①好きな音楽と応えた人にはアマチュアでやればいいんじゃないですか?
➁良い音楽と応えて人には音大や専門学校へ行って楽典を学んだらいかがですか?
③売れる音楽と応えて人にはプロデューサーの言ったことは全部従ってくださいね!
と伝えています。
そして「目標と目的の違い」を聞きます。意外とこれに応えられる人は
少ないのですがスターになる人は必ず答えられます。
矢沢永吉も松任谷由実も正しく答えてくれました。
その答えは誰もが知っている「うさぎと亀」に答えがあります。
最後に目標としているアーティストはいますかと聞きます。
その人の何が好きで何に憧れますか?シャウトする歌い方ですか?
弾き語りですか?作詞作曲ですか?それとも音楽性ですか?
それをどれぐらい自分に取り入れていますか?
学ぶは真似るという言葉を知っていますか?
最初はコピーして成り切ることです。そして認められてからオリジナルで
勝負します。それが完成すればレコード会社へ売り込みに行きます。
プロデューサーは売り出しのアーティストを抱えている時は、
そのアーティストのセンス(洋服や持ち物)を自分に取り入れます。
新聞・雑誌・放送局などへプロモーションに行く時印象を強めるためです。
矢沢永吉にも浜田省吾にも久保田利伸にもなりきって行きました。
しかし唯一の例外はおニャン子クラブの時です。さすがセーラー服を着るわけにも
いかず派手なジャケットを着て挨拶回りをしました。
私は音楽業界で初めてマーケティング手法を取り入れたプロデューサーです。
売るためには勢いだけで無く戦略を練って段階的にアプローチをしたのです。
「いちご白書をもう一度」の場合は、
① 大学の映画研究会へ手紙を出して再映推進委員会を設立して
話題作りをしました。委員長は稲葉瀧文です。
➁ 雑誌者を周り、掲載された記事を持って深夜番組に行き毎晩
曲をかけていただきました。
特に文化放送のセイヤング担当の谷村新司さんと
オールナイトニッポンの吉田拓郎さんにはお世話になりました。
② リクエスト順位が上がったところでテレビ局を周り歌番組出演のお願いをします。
CXのヒットスタジオはヒットには欠かせない最強の歌番組です。
④ 最後に映画配給会社ヘラルドへ行き再映の許可を取り付けて鑑賞会を
開催した頃には曲は大ヒットしていました。
⑤ 最後に大手代理店へ行きCM出演の依頼をして完結です。
私の強みは北海道から沖縄までのプロモーションマップを作ったことです。
全国各地の新聞、地元紙、放送局ディレクター、レコード店の店長名、
有線放送局の担当者の名前を書き出してアーティストによっての売り方の
戦略を変えていました。電話一本でお願い出来る状態にしました。
このプロモーションマップを沢山の人が欲しがりました。
それぞれのアーティストの売り出し秘話はまた機会のある時にお話しします。
こういう話を聞いたことがありますか?
白物家電は広島から、お菓子と家具は愛知から、クラッシックは青森から、
歌の上手い人は札幌から、ブルースは大阪、ロックは博多からという
ヒットキッカケの拠点です。これを知っておくことも戦略を組み立てる時には
とても重要です。
先ほどの話「心はどこにある」の続きをします。
日本には人それぞれによって「心」の位置が違います。
はたして心は心臓にあるか?頭にあるか?腹にあるか?
文化人は心臓で、知識人は頭で、武士道は腹で心を捉えます。
文化人は大切なことは湧き上がる情熱だと胸(ハート)を叩きます。
知識人は「知先行後」「知行合一」と言いながら頭を指して言います。
武士は腹をくくれ、腹に力を入れろ、腹に落とし込めと丹田を指します。
そして皆様は音をどこで聞いていますか?耳ですか?
耳はただの集音装置ですよ。最初に入った音を脳が判断して好きか嫌いか
心地良いか不愉快かを判断するのです。その時に脳にある司令塔が素直に判断するか、
世の中がこう言っているからこれは良い音なのだと情報を元に判断して
しまうことです。
そして脳は錯覚の臓器であることを覚えておいてください。
ピアノの音、バイオリンの音、ギターの音、皆さんは周りの人と
同じ音を聴いていると錯覚しているのです。しかし違うのです。
ただ認識がそう捉えているのです。どんな時にも他人の評価など気にせずに
自分の音としてお聞きください。
例えば歯の治療で歯医者へ行き消毒液の匂いを嗅いだ途端に痛みが
取れた経験はありませんか?これは脳が錯覚しているのです。
頭痛薬や打撲などの痛み止めの薬は患部に聞いているのではなく
脳の痛みを感じる部分を麻痺させるのです。痛みが取れたという時は
脳が錯覚をしているときのことを言うのです。
第一章はここで終了です。