歩き方作法




知識とは探究心から生まれ脳の栄養とするものであり、
自らが学ばなければなにも身につかない。
愚か者がSNSや噂話から流れる情報を知識と勘違いをして世間に広めるのは、
農薬まみれの野菜を健康に良いからと他人に勧めるのと同じである。
自己の興味ある事柄を専門的に追及して時代に応じた解釈を見つけることが必要である。
古き文献からあふれ出る真理をかみ砕き血となり肉となるようにしなければならない。
「知る」とは情報が頭の中にあることを言い、
「理解する」とは知識を深堀して学び実行することである

昔から市井には博識といわれた方が存在していた。
博識とは広く知識があることで物知りといわれることです。
昔は町内会に一人は博識の人がいて何か困り事の時には聞きに行った。
特に冠婚葬祭の場合の慣例(ならわし&しきたり)の仕方などである。
最近では近所との付き合いが無くなり博識者と出会わなくなった。
代わりにSNSが代用され理解するのだが信用が無く応用できない。
人間関係における付き合いの微妙な間合いまでは教えてくれない。

今、日本人は日本人の記憶にある「愛されている」を思い出さなければならない。
わずか15000年前の縄文時代は戦争も争いもない平和の歴史を持つ。
世界でも類がなく平和が10000年も続いたのはこの縄文時代だけです。
縄文遺跡から発掘した頭や骨に傷跡が全く見当たらない。
縄文人は愛し合って生きていたことが窺える。
この経験と知識を活かせば戦争など起こらない。

あり余る知識を溜め込んでも常に適量を排出しなければならない。
諦める時間。全てを忘れる時間。再生の時間。放出の時間。
器に溢れるほどの水が満たされると次の水は入れなくなる。
記憶も一度忘れないと新しい記憶を入れることはできない。
今日あったことは良くも悪くも忘れる覚悟が必要である。
睡眠はごみとなる記憶を消し去り身体を復活させるために必要な行為である。
細胞が生まれ変わり新しい活力が目覚めと共に蘇る時間。

西洋文化と西洋食が入った瞬間に日本人が弱くなった。
ここに日本の食生活について研究した医者がいる。
明治時代に来日したドイツ人医師ベルツは、人力車の車夫の体力に驚き、
彼らの食事内容に興味を持ち、彼らが玄米を中心とした質素な食事を
していることを知ると、西洋の栄養学に基づいた食事を与えれば、
さらに体力が向上するに違いないとの考えから、二人の車夫を雇い、
1人には従来の食事、もう1人には肉食をさせて運動させる実験を行いました。
結果は、肉食をした車夫がどの実験においても先にバテてしまい、
従来の食事を取り入れた車夫は一向にバテはしなかった。

日本人には日本の伝統的な食事が合っていると確信したといいます。
現在、日本の食文化の良さが見直され、「日本型食生活」として伝統的な
お米を中心とした食事に加えて、適度に牛乳や果物などを取り入れた
スタイルが推奨されています。

身体操作について、
明治時代、軍事教育によって西洋的な身体操作が取り入れられてから、
日本人の身体の使い方が大きく変化しました。
日本人の身体操作は農耕民族であることにも大きく由来しており、
慣用表現でも「腰を入れる」などと言われるように、腰、つまり仙骨など
骨盤を意識し、重心が低いこと、身体を一枚板のように使い、ねじらない
ことなどが特徴として挙げられます。これは農作業の動作において、
力を込めるためには腰を安定させてバランスをとる必要があり、

作業をする際には右脚を出したら右手も出す、半身の姿勢になることが
影響しているようですが、体格が小さく、手足が短い日本人によく合った
身体操作だといえます。また、歩き方など総じて上下運動よりも
水平運動的であることも、西洋的な身体操作との大きな違いです。

「日本人弱体化の真実」
日本人は歩き方を奪われた。なぜ現代人はすぐ悩んだり自分のことが
分からなくなったり精神的に病む人が多いのか?
ずばり歩き方を奪われたからだ。日本人の本来の歩き方って・・・?
右手と右足、左手と左足をそれぞれ同時に出す歩き方ロボット歩き。
江戸時代には上半身や手を振らずに歩いていたこれを「ナンバ歩き」という。

西洋との違い。
田植えのとき右手右足が出る、クワを振り下ろすとき右手右足が出る
ナンバ歩きとは
西洋の野球、左足踏ん張ってねじって投げる逆の手振って歩く
ナンバ歩きのすごさはずばりエネルギーを無駄に使わない、
日本全国を歩いて地図作成のために測量した伊能忠敬。
当時一日100km以上移動飛脚とんでもない距離を歩けた飛脚、
理由がここにあります!

かかとからつくのは体に悪い。
実は昔はつま先からついていた。
靴に変わるまではつま先からだったのだ
草履を履いていた時代は親指と人差し指でつまんでいるから
かかとから下ろせない。
お尻の下の筋肉で押し出して歩いていた。現代は全然筋肉を使っていない。

着物と草履には意味があった。
着物と草履は日本人の正しい呼吸歩き方をするためのもの。
草履は日本人の正しい歩き方をするもの、
着物は日本人の正しい呼吸をするもの。
女性の帯の位置は高い腹式呼吸できるように。
男性の帯の位置は丹田をギュっと持ち上げるため。

正しい歩き方=自分の軸をもつ
足は棒立ちでなくゆるませ、すり足で歩いていた頭のてっぺん百会と
お股の会陰を一直線で繋ぐように。
筋が通って地面と繋がり天と直感で繋がる感覚に。

日本人本来の歩き方が奪われる踏ん張る力がなくなり軸がしっかりしない。
心・精神がグラグラ現代人は体が整わないまま頭の重心で考えるようになり、
すぐ悩む自分が分からなくなる生き方が分からなくなる、そして病む。

日本人の歩き方は団結を生む。
「和を以て貴しとなす】この世界は天と地から始まりそれを繋ぐのが
天地人=人間、同じところで繋がっているから
バラバラに生きているような人間も調和がとれ、団結できるのだ。
つまり体を整えることが力の根源であり、見えない力こそが団結を生む。
真の歴史を学び日本人の精神大和魂をいまこそ取り戻そう!

居合抜きの達人から歩き方を指導された。
高齢になるとかかとから着地する歩き方をするが、この歩き方は階段などで
つまずきやすく、転倒する恐れがあるから歩き方を変えなさいと言われた。
つねに親指のところに意識をして土を掴むようにして歩けば転倒することはない。
そして足元ばかり見て階段を降りると逆に転倒するぞと言われて
なるべく下を見ずに前方を見るようにしている。しかしこの方法は
高齢になると筋肉が弱まりすぐにバランスを崩して危険である。

通常の生活で身体機能を維持するには自分の努力でしか得ることは出来ない。
私は食事を魚や根菜類を中心にして毎日ストレッチ運動と散歩は欠かさない。
高齢者になっても背筋を伸ばして颯爽をと歩けるのはそのお陰である。
鍛えた筋力は衰え知らずといい長生きの秘訣でもある。
チョットした歩き方ひとつでその人の持つ人間力が分かってしまう。