恩学とは

音楽プロデューサーとして生きてきた中で、常に人の心を見つめながら、感情の発露を気に留めてきました。

時代によって移り変わる人としての価値観、その価値観によって変わる感情。

自分から作り出す精神的な強さや脆さ、他人から影響を受ける感情の起伏。

喜怒哀楽は個人の中にあり、それぞれが喜怒哀楽のガラスの針を持っているのです。

些細な事で喜んだり悲しんだりするのは、そのガラスの針が左右に振れるからです。

その為に先人達は仏教書や哲学書を読み、切磋琢磨しながら過酷であり又遊楽な人生を過ごしてきたわけです。

日本人としての心の有り方を調べていく内に「恩」という文字に強く惹かれました。人として「生老病死」の一生です。

生まれて、老いて、病気になって、死んでいく中で、他人から受けた思いやり、やさしさ、心づくしが、

どれ程勇気付けられた事か、誰でもが経験している事です。その受けた「恩」を返さなければなりません。

私自身の経験から出た「恩返し」の話や本で読んだ話、人から聞いた話、

それらを文字にして書き連ねてみようと思います。

徒然なるままに稚拙な文章ではありますが、ご一緒して頂けると嬉しいと思います。

2010年2月24日