青年への教え




ある若きバレリーナに対しての助言より

言葉の重みを感じる大人になりなさい!
言葉を大切にする人は良い言葉の重みを感じる事ができる
しかし言葉に鈍感な人は良い言葉を聞いても羽のように軽い
重みを感じる言葉はいつまでも心に残り忘れることはない
重みのある言葉をいくつ言えるかが成熟した大人の証なのだ
バレエも同じように上手な人ほど重力を感じている
何故か下手のバレリーナは技術に捕らわれて重力を無視する
重みを知っているからこそ鳥のように舞う事ができる
我々は地球の上に暮らしていることを忘れてはならない
尊い重力の中で生きているのだから

生きる目的!
人それぞれだから他人が言うことを気にしなくても良い
教師は検定を受けた人で必ずしも経験者では無い!
その方達は能力育成ではなく統率することが仕事だ
プロとしての練習の辛さや技術を取得したものでは無い
苛酷な社会を生き抜いてきた経験もない
しかし蔑視したり無視したりしてはいけない
常に自分の身体に忠実であれ!
あなたの生きる目的を明確にして忠実にその道を歩のだ

他人と比べる!
周りの生徒と同じレベルに合わせる必要はない!
バレリーナとして心身ともに活躍できる時間は短い
自分の意識が高い内に、体力が限界に臨めるうちに
無謀と言われても挑戦をしなければならない
その分だけ世間から抵抗は受けるが笑って聞き流す
しかし自立はしても孤立はしてはならない
孤立からは集団演技が生まれて来ない
引き込む力を養いなさい

一人で歩き出す!
海外のオーディションを受け続け自分の適性に合ったところを探す
コミュニケーションの為の語学は後でついてくるので気にすることはない!
多国民族で構成されているので正規の文法まで正しく言う必要は無い
要するにパフォーマンスは万国共通である事がポイントである
それを苦痛では無く笑顔でやり過ごすことが一番難しい
肝心なのは日本の文化を正しく伝えられるかで教養が判断される
日本人のバレリーナを自覚して世界へ向かって歩き出して欲しい

うまくと上手になる!
上手(うまく)くなる必要はないが上手(じょうず)になる必要はある
うまくなるは他人と比べて言う言葉で気にすることは無い
誰・誰よりもうまくなったと言われても正しい評価ではない
自分が望む技術に対しての評価なら受け入れる
しかし上手になると言うことは手が上に向く技術の向上を言い
そうあなたの手が上に向くように努力する事が上手になる方法である
上手になれば舞台の上手(かみて)に立つこともできるようになる

ここからは言葉の捉え方を教えました
バラバラが良いんだ!
養護施設の園長がスタッフを集める時に言っていた言葉
子供好きな人ばかり集めると現実社会へ出て行った時に対応できなくなる
親から捨てられた子は甘えのない強い子に育てなければならない
そのために敢えて子供嫌いな人を数人・入れ込んでおく必要がある
優しい人の保護から甘えの意識が芽生えてしまう。

公平と平等!
差別のない国作りはあり得ない
人間は生まれた時から差別を受けている
たとえば双子の子は先に取り上げられた方が長男か長女になる
誕生が同時刻でも次に取り上げられれば次男か次女になる
その時点で家族内の待遇が変わる
背の高い人と背の低い人が並んで立っている
低い人の下に台座を置いて高い人の高さに合わせる事が公平で
両方の足元に同じ高さの台座を置く事が平等である
だから所得の少ない人に平等に義援金を配る発想はあり得ない
政府は綺麗ごとばかりで現実の対応が出来ていない証拠である

チャンスChanceとチェンジChange!
二つの単語の違いは一カ所cとgの部分である。
GはCにtの文字が載っていると言われています。
Tはtimingのtである
チャンスとチェンジにとってタイミングが重要だと言われています。
チェンジからチャンスに向かうか、チャンスからチェンジに向かうかは
あなた次第です。タイミングを外さないことが大切です。

親という字と親切とは!
親と言う字は木の上に立ち見守ることをいう
常に不安定な状態で子供をハラハラしながら見る
子どもが心配をかけるのは仕方ないことなのである
それが親の務めだからです
又親切は子供が親を切ることをいい親から自立することである
親子はある時期から離れる事が正しい
反抗期はそれの表れでいたずらに騒ぐ必要は無い
子どもを手放さない親は最悪な親である
大学生になっても一緒に風呂へ入る親子がいるが
子どもを手放さない親は子供を殺しているのと同じである

成り切るとは?
禅寺の教えに「もの」に成り切れという指導がある
例えばトイレ掃除は便器になりきれという教えです
モップで上辺だけを綺麗にすると言う意識を捨てて
便器に雑巾で手を突っ込んで掃除をしろという事です
トイレの気持ちになれば洗剤をかけて
モップで顔をごしごし洗われても
喜ばないし綺麗にはならない
箒で庭の掃除をするときにもただ掃くのではなく
塵取りの気持ちになって
小石の間に挟まったごみを取り除けと言う教えです

価値の位置!
どこの位置に価値基準を置くかが重要
沢山の情報社会にいると勝手にレールを引かれて生きていかなければならない
その沢山のレールの乗り方を間違えれば人生から転落する恐れがある
自分の生き方が決まっていると最適なレールを選ぶ事ができる
早く目的に到着することではなくて自分に合ったスピードで到着すれば良い
夢の計画を立てながら目標の位置に印をつけて目的に向かう
マイルストーンは時間に添った計画表である

恐れない!
「人」と描いて「他人」という意味のこの国は
ヒトを恐れて生きてきたけれど「人」の「間」にあるものは
不安や恐れじゃなくて愛だと子供達に教えたい
「何か」が終わってしまったけれど
それは同時に「何か」が始まって
「始まり」はいつでも怖いけれど
だからこそ「僕ら」は手を繋ごう

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