センス・オブ・ビューティー




心身ともに健康でオシャレな人は歳を取らない。
それ以外にも大義を持って世のために存在する
使命感のある人も歳をとりません。

あなたがお金持ちになりたかったら
お金持ちの友達とお付き合いください。
あなたが、いつまでも若さを保ちたいのなら
若い人達とお付き合いください。

あなたが何事に対しても受け入れられる大人になりたかったら、
学びを忘れず好奇心と探究心を持ち続けなさい。
そしてあえて大変な道を選んでください。
自分の大義を持ち続けて生きてください。

人間は単純です。穏やかな環境であれば温室野菜のような
人間になり、厳しい環境であればエネルギー溢れる野菜になるのです。
あえて逆境を選ぶことが若さを保つ秘訣です。

つまり今の時代、一番歳をとらないのは、生きるセンスがある人です。
若く見える人が、歳をとらないのでは無いのです。
若く見せることに一生懸命な人は、年齢にこだわりすぎて、
逆に年齢を際立たせてしまう。

ビックリするほど若く見える人は、
どうあっても「あの人一体、幾つかしら?」と噂させるはずで、
そういう想像をさせているうちは、本当の意味の年齢不詳にはならないし、
年齢を超越することはできないのです。

だからビックリするほど若く見えるよりも、
ビックリするほどオシャレであるべき、
そう言えるのではないでしょうか。
幸い、歳を重ねるほど思い切ったオシャレをしても、
違和感を持たれなくなります。頑張りすぎに見えなくなります。
それも、キャリアを積むほどに、存在の強さがモードに
負けないようになるからです。

もちろん独りよがりの、奇妙なオシャレは例外で、
人に理解されないような個性では意味がない。
あくまでも趣味の良い、でも振り切ったオシャレだけが、
人を魅了し、年齢を超越し、はねつける存在感を生むのです。

なぜセンスが最強の存在感を作るのか?
でも、なぜ、センスが勝つのでしょう。
なぜ、センスが最強の存在感をつくるのでしょう。
答えは簡単。センスって、ファッションセンスだけを
指すのではないからです。
人間の能力の1つと言ってもいいものだから……。

大人のファッションセンスは、
生き方においても、人間性においても、
その人の全てにセンスがあることを裏付けるもの。
だから、人として魅力的なオーラを放つのだし、装いのみならず、
その人自身が素敵という、目に見えないものまでをひっくるめた
“雰囲気の美しさ”につながるのです。

きっと素敵な暮らしをしているのだろう、
良い趣味も持っているのだろう、
会話をしても相手を魅了するのだろう、そんなふうに、
人生そのものがセンスで彩られているに違いないと思うから、
申し分なく素敵に見える、というふうに………。

ともかく今、一番歳をとらない決め手として、
アンチエイジングとしてのセンスを、
もう一度鍛えてみてください。何よりセンスは一生モノ、
歳をとればとるほどセンスの威力はますます人を輝かせ、
いよいよ歳をとらせなくするはず。

そして気がつけば、人生をいろんな意味で充実させているはずなのです。
センスとはそうやって、人生を丸ごとより良いものにする
“不思議な能力”なのですから。

それではセンスとは何でしょうか?

センスというと、漠然としたものになってしまいます。
しかし、目の前の物事に対して「Yes/No」とジャッジをしていくことだ、
と考えれば、それはぐっと身近なものに感じられてきます。
「センスのない人は、何もジャッジをしていない人」
ということになります。

たとえば、日々身につける洋服などについても
「なんでもいいや」と思っていれば、日々のジャッジは発生しません。
ジャッジがなければ、洋服のコーディネーションについても、
ちぐはぐになり、それが結果として「センスがない」という
印象として外に伝わることになります。

最初は面倒だったり、違和感があったりするかもしれませんが、
持ち物や身につけるもの、日々目を通すメディアや、
食べるものの選択、日々の暮らしの中に「これはいい、これはダメ」
とジャッジを続けることで、自然とセンスが磨かれていきます。

私のおすすめは流行にとらわれずに古典に親しむことです。
クラッシックの音楽や有名画家の展示会やオーソドックスな洋服を
身近に取り入れることによって自分の本質を磨くのです。
他人を意識しないところに空間を広げて自分軸を置くことによって
年齢に関係なくセンスの良い人となります。

センスはその人の内面を映し出す鏡です。