創造と破壊
あらゆるものが創造されてあらゆるものが破壊される。
人間関係も社会構造もビルも道路もすべからず破壊から始まる。
たとえば芸術作品の場合はどうであろうか?
想像と破壊で生まれた芸術作品:創造と破壊の狭間で
想像力と破壊的な行為が融合することで生まれる芸術作品は、
観る者に強烈な印象を与えます。既存の価値観や美の概念を打ち破り、
新たな表現を生み出すこれらの作品は、しばしば論争を巻き起こし、
芸術の領域を拡げてきました。
想像と破壊が共存する芸術作品例
1. ラウシェンバーグ《消されたデ・クーニングのドローイング》
ラウシェンバーグ 消されたデ・クーニングのドローイング
ラウシェンバーグは、デ・クーニングが描いたドローイングを消しゴムで
消すという行為自体を作品として発表しました。
既存の作品を消すという破壊的な行為は、芸術とは何かという問いを
投げかけ、アート界に大きな衝撃を与えました。
2. ミケランジェロ《ピエタ》のハンマー襲撃事件
ミケランジェロ ピエタ 損傷
1972年、精神疾患を抱えた男がミケランジェロの傑作《ピエタ》を
ハンマーで破壊する事件が発生しました。この事件は、芸術作品の
脆弱性と、それを守ることの難しさを浮き彫りにしました。
3. レオナルド・ダ・ヴィンチ《モナリザ》への攻撃
モナリザへの攻撃
《モナリザ》は、世界中で最も有名な絵画の一つですが、
何度も破壊の対象となってきました。スプレー塗料をかけられ、
投げつけられたりした歴史があり、芸術作品の普遍的な価値と、
それを守る難しさを象徴する存在となっています。
4. ピカソ《ゲルニカ》とベトナム反戦運動
ピカソ ゲルニカ ベトナム反戦運動
ベトナム戦争中に、反戦運動の抗議として、
ピカソの《ゲルニカ》のコピーが破壊される事件が発生しました。
この事件は、芸術が政治的なメッセージを伝える力と、
その脆弱性を同時に示しています。
なぜ想像と破壊が芸術を生み出すのか?
既存の概念からの解放: 既存の価値観や美の概念を打ち破り、
新たな表現の可能性を探求するため。
社会への批判: 社会問題や不平等に対して、
芸術を通して批判や抗議を行うため。
自己表現: 芸術家自身の内面の葛藤や感情を、破壊的な行為を通して
表現するため。想像と破壊が芸術にもたらすもの
芸術の多様化: 従来の芸術の概念を超え、新たな表現形式を生み出し、
芸術の領域を拡大します。
社会への影響: 芸術を通して社会問題に目を向けさせ、
社会変革を促すことがあります。
観る者の思考を刺激: 既存の価値観を揺さぶり、
観る者に新たな視点を与えることで、思考を深めます。
想像と破壊は、一見矛盾する概念のようですが、芸術の世界においては、
互いに補完し合い、新たな表現を生み出す原動力となっています。
これらの作品は、私たちに芸術の持つ力と、その脆さを同時に教えてくれます。
其れでは人間関係の創造と破壊の場合はどうであろうか?
なぜ人間関係が文章の題材として魅力的なのか?
普遍性: 人間関係は、誰しもが経験し、共感できる普遍的なテーマです。
喜び、悲しみ、葛藤など、様々な感情が生まれ、読者の心に響きやすいでしょう。
多様性: 人間関係は、家族、友人、恋人、職場など、様々な場面で起こり、
それぞれ異なるドラマを生み出します。この多様性によって、
読者は自分の経験と重ね合わせたり、新しい視点を得たりすることができます。
深層心理: 人間関係には、人間の深層心理が複雑に絡み合っています。
愛、憎しみ、嫉妬、孤独など、人間の心の奥底にあるものを探求することができます。
成長と変化: 人間関係を通して、人は成長し、変化していきます。
この成長の過程を描くことで、読者に感動や希望を与えることができます。
人間関係は、文章を書く上で非常に魅力的なテーマです。読者の心に響く
作品を生み出すためには、具体的なエピソード、登場人物の心情、対比と変化、
読者への問いかけなどを意識して文章を作成することが重要です。
さらに、文章を書く上で役立つ情報として、以下のような点も考慮できます。
読者層: どのような読者に読んでもらいたいのかを意識することで、
より効果的な表現を選ぶことができます。
如何でしょうか?AIは質問に直ぐに回答をしてくれます。
常識や理屈は過去のデータから割り出して文章になります。
これらにイラストやデザインや画像をつけることもできます。
我々がため込んだ知識はただの情報となります。
賢い人とは記憶力だけの評価ならもう賢い人はいりません。
いかに未来を想像できるかです。
そしてそれに沿って形が出来るかの創造力です。
現在あることはすぐに過去になりいまのAIも破壊されて
次のAIが進化して我々の目の前に現れます。
果てしない人間の欲求をどこまで満たせば満足するのでしょうか。
ただこれらの進化で人間がコントロールされてしまう恐れがあります。
疑いを持たなければ意のままに操られてしまうのです。
一番恐れるのは武器として利用されていることです。
ドローン攻撃も、誘導ミサイルも、攻撃用ロボットもますます進化しています。
逆にこれからは人間が作ったものに評価が下される時代になると思います。
たとえAIがどの分野の緻密な素晴らしい創造物を作ろうと、
人間の作る「不揃いのリンゴ」の方が、価値が尊ばれる時代です。
コンピューターゲームに興じるよりも外で「鬼さんどちら」の遊びを
している子供の方が未来を創造することが出来る気がします。
「不揃いのリンゴ」とは規格外のために店頭に並べられないリンゴ、
すなわち落ちこぼれの意味です。
これは学歴至上主義の時代にあり、所属する学校や会社の名前だけで
人間性まで判断され、それゆえ悩み傷つく若者たちの等身大を描いた
テレビドラマ。1983年~1997年まで続いた超ロングランの放映でした。
山田太一原作で主題歌はサザンオールスターズの「いとしのエリー」。
世界中がAIの実力至上主義に傾倒すると、
人間はみな「不揃いのリンゴ」状態になります。
今までは学歴と経験が一番とされてきた時代はなくなり、
AIをいかに使いこなせられるかの能力が評価されることになります。
益々、技術能力の格差社会になると思います。
私は命尽きるまで不揃いのリンゴのままで挑戦を続けます。
人間が作る音楽を人間が演奏して歌い人間が喜ぶ音楽を作り続けます。
今回は創造と破壊のテーマでお送りしました。
如何だったでしょうか?