たとえ小さな燈であっても
「一燈照隅万燈照国」最澄
我々のすることはどんなに動いて何も変化が起こらないことが多い。
しかし動かなければ永遠に変化も起こらない。
小さな灯りでは目の前しか照らさないけれども、
大勢の光なら街中を照らすことになる。そして国を照らすことにも繋がっていく。
大谷翔平や藤井聡太の活躍は小さな燈から世界を日本を照らすことになった。
自分の持っている小さな灯りでは努力しても結果は見えている。
だから何かをしても何も変わらないと膠着する。
しかし、そこから「あとからくる者のために」は何も起こらない。
無理だと思うところに一歩足を踏み出すことが必要である。
不可能だと思うところに突然湧き起こる感情がある。
難攻不落な壁を乗り越える勇気と克服する情熱である。
そして、それは蟻が象を倒すことにもつながる。
なぜ小さな蟻が巨大な象を倒すことができるのか
考えたことはあるでしょうか?
誰も支援者が居ない中で成功するにはどうしたら良いか?
身体の悪い子が健常者に勝つにはどうしたら良いか?
若い起業家がエリート集団を破るにはどうしたら良いか?
見向きもされない小さな工場が世界へ出ていくのにはどうしたら良いか?
私は常に考えています。
田舎町の小さな洋品店から世界へ進出したファストファッションメーカー、
ユニクロはまさしく小さな蟻が像を倒した実例である。
その時に必要なのは「啐啄同時」タイミングの時期を待つしかない。
啐啄同時とは雛鳥が卵から出る時に、親鳥と同時に同じ場所を嘴で突いて
殻を破ることを言う。
起業家のアイデアと社会のニーズが同時に起これば卵は割れて成功するのである。
偶然を望むのでは無く必然にしか成功のチャンスは無いのである。
スティーブ・ジョブスが起こしたアップルコンピューターは世界を席巻した。
いまやスマートフォンのない生活は考えられないほどになった。
巨大な象には負けないと言う驕りがありどんな敵にも勝てると信じている。
まさか予想もしなかった小さな蟻に負けるとは考えにも及ばない。
蟻は象の急所を狙うしかないが、直接自分たちが手を下すのでは無く
あらゆる問題点をあぶりだし攻撃のポイントを見つけていくのである。
平原に象の餌は足りているか、それは枯れてはいないか、
いつ次の餌の補給が必要か、配給通路を止めることは出来るのか、
あらゆる攻撃のポイントを探し出すのである。
また蟻は仲間たちを呼び集めて作戦を実行する。
毒蛇に頼み象の水飲み場に毒を入れることを考える。
カラスやキツネに頼み悪い噂を広めることも考える。
モグラやイタチに頼み大きな穴を掘り象を落とし込むことを考える。
こうして一匹の小さな蟻が巨大な象を倒し始めるのである。
自民党のキックバック問題は大学教授の一言で検察が動いたのである。
正に蟻(大学教授)の攻撃で自民党が潰れようとしている。
戦争の悲劇を世界へ伝えるには子供たちの悲惨な状況を伝えるだけで良い。
幼き子の泣き声が響けば一瞬でも争いが止まる。
爆音轟く戦禍の中でもぎゃーと泣く声には敵わない。
世界中の女性が立ち上がれば地球の人口の半分を敵に回すことになる。
子供の泣き声が象の急所だと思えばそこを狙えば良いのである。
あらゆる所の盲点を考え尽くすのである。
「一燈照隅万燈照国」は燈(あかり)である。
この燈のもとは油である。
民衆の怒りの油は不満から生まれることが多い。
必ず不満のあるところに油の種となる問題がある。
不正や不況や不備などが燈によって照らし出さられるのである。
ビッグモーターの問題も従業員の不満の声からメディアへ伝わり事件になった。
修理工場と保険会社が組んで不正を働いていた。
まるで泥棒と警察が組むような話である。許せない。
燈は少なくとも小さな熱き炎が大事で炎の元は何かを探り当てる。
失敗者をあぶりだし、成功者を褒めたたえる要因は何かを考える。
過去の成功者の表面を見るのでは無く、成功の元になる着眼点を探し当てるのだ。
その為には成功者の本を何冊も読む必要がある。
世界の金融のシステムを作ったロスチャイルド、鉄鋼の権利を押さえたカーネギー、
石油事業で巨万の富を築いたロックフェラー、自動車の時代を築いたフォード、
鉄道海運業で世界を牛耳ったモルガンなどを読み成功のヒントを調べる。
大切なことは文字の裏側を知ることである。
ロスチャイルド以外はもともと莫大な財産があった訳ではなく、
時代の変わり目に乗っかり物から販売そして流通のシステムを確立したのである。
中には貧しい移民から大成功を収めている財閥もある。
最初は小さな灯りだったのが世界を動かす灯りとなった。
今、大切なことは自由経済が末路を迎えているこの時期に、
経済的成功だけを求める会社は失敗をする。
昨年から今年にかけて過去に例のない企業倒産になってきている。
生き残れる会社は「人の為」を掲げている会社のみです。
便利で安くて老若男女が使いやすい商品はどの分野でも成功するのです。
「不況」は今始まったのではなく過去に何度も不況を経験しているのです。
このような諺があります。「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ」、
賢者は歴史の中で問題点を見つけ、愚者は失敗してから問題点を知る。
という意味です。
残念ですがこの国に賢者はいないということです。
今一度歴史に学び熱き炎を燃やしませんか?
間もなく全国に向けて勉強会を開始します。乞うご期待ください。