親
辛(シン)は、肌身を刺す鋭いナイフを描いた象形文字である。
親(シン)の左側は、薪(シン)の原字で木をナイフで切ったなま木。
親(シン)は、それを音符とし、見(ミル)を加えた字で、
ナイフで身を切るように身近に接して見ていること。
じかに刺激を受ける近しい間がらの意味です。
親(おや)は、子供の傷つく姿を見なければならない
距離に存在するのです。
親切(しんせつ)は、刃物をじかに当てるように「身近である」と
「行き届く」という意味がある。
また思い入れが深く切実であるという意味では「深切」が用いられ、
古くはこの「深切」が常用されていた。
当て字であるが「心切」という文字もある。
その苦しむ心を切ることから生まれた文字です。
大切なことはすぐに解決策を労することでなく、
痛みを共にするということです。
痛みを共有するところから「絆」がうまれるのです。
8月 18th, 2014 in
恩学