辛(シン)は、肌身を刺す鋭いナイフを描いた象形文字である。

親(シン)の左側は、薪(シン)の原字で木をナイフで切ったなま木。

 

親(シン)は、それを音符とし、見(ミル)を加えた字で、

ナイフで身を切るように身近に接して見ていること。

じかに刺激を受ける近しい間がらの意味です。

 

親(おや)は、子供の傷つく姿を見なければならない

距離に存在するのです。

 

親切(しんせつ)は、刃物をじかに当てるように「身近である」と

「行き届く」という意味がある。

 

また思い入れが深く切実であるという意味では「深切」が用いられ、

古くはこの「深切」が常用されていた。

 

当て字であるが「心切」という文字もある。

その苦しむ心を切ることから生まれた文字です。

 

大切なことはすぐに解決策を労することでなく、

痛みを共にするということです。

 

痛みを共有するところから「絆」がうまれるのです。