否定的よりも肯定的

 

人は最初に否定的な言葉を使うと最後まで否定的な態度になる。

「そんなことあるわけないよね。この情報可笑しいんじゃない。あの人嘘ついているよね。
この商品だって何処で作られたか分からない。この食材に食品添加物が一杯入っている。」

このような種類の言葉は、言っている方も聞いている方も疲れてしまいます。

否定的な言葉は、肉体も精神も瞬時にエネルギーをパワーダウンさせるからです。
否定的な言葉で作られたマイナスのイメージは伝染するのです。

人は最初に肯定的な言葉を使うと最後まで肯定的な態度になる。

「え!そうなんだ。知らなかった勉強になったわ。そういう考えもあるのね。
便利だからこの商品買っちゃった。みんなでワイワイ騒いで食べたから美味しかったよ。」

このような言葉は、言っている方も聞いている方も笑顔に成り楽しくなるのです。

肯定的な言葉は、肉体も精神も瞬時にエネルギーをパワーアップさせるからです。
肯定的な言葉で作られたプラスのイメージは伝達するのです。

否定的な態度を取る人は、自己顕示欲が強く、根拠なき反対意見を言って注目を集めようとする人です。

どんな話に対しても疑って掛り強い口調で反論してくるのです。
周りに賛同者を求めようとして強制的に同意を求めて来るタイプです。

肯定的な態度の人は、いかなる話題にも協調性があり、その場の雰囲気を大切にする人です。

どのような場合でも、個人的な主張よりも他人の気持ちを尊重して、明るい方向に話を向けるのです。
自分が中心になり場の流れを作り楽しい気分にさせてくれるタイプです。

言葉の持つエネルギーは人の心の温度を変える力があります。

たった一言でも和やかな雰囲気を一瞬に壊す事が出来るのです。
その反面重く暗い雰囲気を一瞬に明るくする事も出来るのです。

正に道元禅師の「愛語よく回天の力あり」です。
良き言葉が人生を変えることを忘れないで欲しいのです。

子供を叱る時にも「騒じゃいけない」「泣くのはだめ」「我慢しなさい」と
強制的な言葉を使う母親が多いと思います。

しかし、未だ完全に脳が発達していない子供達に自分の感情を抑圧することを
要求するのはとても難しいことです。

理性をコントロールする「前頭前野」が十分に発育していないからです。

それでも毎日それを強要されていれば、やがてその子の脳は、
自分でコントロールする術を身に付けていきます。

しかしそれは、その不快な状況から逃れる為に自己防衛本能が働いて、
自分に無理をして演じていることが多いのだそうです。

言葉の意味よりも叱る顔から逃れる為に動作を停止するだけで、悪い行為だと記憶に残さないのです。

子供を叱る時にはその場で具体的に言うことです。

電車の中で騒いでいる時には、「静かに本を読んでいる人もいるでしょう、
貴方が騒ぐと読めなくなるから、静かにしましょうね」。

そして静かになれば褒めてやるのです。
「お母さん凄くうれしい!あなたが素直にきいてくれて、お利口だから」

具体的に説明を受けるとストーリーが理解出来て覚えやすいということです。

母と子の会話だけじゃなくて同時に社会性も学んで行くのです。

躾は強制的な言葉で注意するよりも、具体的な言葉で褒めてやりながら育てることが大切です。
子供は親の行動を見て育つのです。親の真似をしてほめてほしいのです。

このような言葉があります。
「やってみせ・言って聞かせて・させてみせ・ほめてやらねば人は動かじ」山本五十六

子供の躾は親が見本を見せることが言葉より大切です。
子供には真似をさせて褒めてやり学ぶ楽しみを教えて下さい。

明るいお母さんには明るい子供が育つのです。