感・即・動
目の前の事象に対して何を見て、何を感じたか、そして何を想像したか、
すぐに書きとめて、独自のアーカイブにデーターアップしなければなりません。
そしてそれらのデーターをまとめてプランニングの作業に入ります。
それから即アクションする事をビジネスプロデューサーには求めます。
常に人の感性には旬があることを覚えておいて下さい。
脳が反応した事柄を、その時点で記憶に残さなければ、感覚が薄れてしまうのです。
同じように思考にも旬があるのです。
これぞと思った企画アイディアも時間が経てば経つほど別の情報が邪魔をして、
どうでもいいやという案件に成ってしまう事が多いからです。
一瞬のタイミングを逃すと凡庸な企画書しか書く事はできません。
その為に「感・即・動」思い付いたら即動くことを薦めます。
一瞬のひらめきが大きなビジネスを生む切掛けになることが多いからです。
それを見過ごさない様にして欲しいものです。
同じように人の出会いも「感・即・動」が大切です。
セミナーや講演会や各種勉強会で多くの人の出会いがあります。
感覚的に興味を持った人には、連絡先を交換し即コンタクトを取るべきです。
しかし初対面の場で熱く語ることは、先方に失礼にあたり印象を悪くします。
それよりも、一瞬間(ま)をおいて自分の印象が無くなる前に再会を果たすのです。
ここで注意しなければならない事は、相手の都合も分からない内に自分の売り込みをしない事です。
相手の話を聞きながら興味のポイントに針を引っ掛けるのです。
その針に相手が反応したら一気に引き上げるのです。
信頼関係が築けるまではそれを何回も繰り返す必要があります。
互いの興味の度合いが一致して高まった時点で本題に入るのがベストです。
他人は全て真剣な人と情熱を持った人には好印象を持つものです。
十年前に中国の友人から一本のビデオを見せられました。
そこには女性演奏家集団のコンサートの模様が写っていたのです。
私に感じたものがあり即会いたいとリクエストを入れました。
そして数日後には北京に行き事務所の代表と女子十二楽坊のメンバーと対面したのです。
そして私は彼らとの専属契約を取り付けて日本のレコード会社と交渉に入りました。
もし私が「感・即・動」で動かなければ、
彼らとの契約は直接レコード会社と交わされていたと思います。
そうなればこのビジネスに参加も出来なくなるのです。
ビジネスは先手必勝で取り組まなければ勝者には成りません。
そしてあれもこれもと気移りをせずに集中的にポイントを絞るのです。
感じたことをすぐに企画書にまとめて提案するのです。
相手の不足部分を見つけてそこを補う内容で書き上げなければなりません。
その為に日ごろから何を見て、何を感じ、何を想像したかの記録を、
独自のアーカイブにデーターアップしておかなければなりません。
一流と言われている人達はデーター収集の達人です。
それ以上に「感・即・動」の実践者達なのです。