センス
英語ではSense(センス)ともTaste(テースト)とも表現します。
Senseは認識力や判断力を指し、Tasteは審美眼や鑑賞力更にセンスや判断力も付け加えられます。
「彼は洋服の選び方が良いね」と「彼は洋服の組み合わせが良いね」の違いです。
英語圏の人からGood・Tasteと言われれば、最高の褒め言葉です。
「この仕事のでき具合は最高ですね」とか「この演奏家の組み合わせは見事だ」的につかわれます。
我々プロデューサーにもセンスはとても重要です。
音符の組み合わせ、曲と歌詞の組み合わせ、演奏家の組み合わせ、
歌手の声と編曲の組み合わせ、曲と曲の順番の組み合わせ等と、
あらゆる所でそのセンスを問われます。
勿論、ジャケットのデザインや、プロモーション映像や、宣伝方法にも独自のセンスが要求されます。
自分の好みがお客様の好みに繋がればと思いながら作品作りをします。
生き方にもSenseとTasteがあります。
フランス映画で言うと。「太陽がいっぱい」のアランドロンはSenseが良くて
「勝手にしやがれ」のジャンポールベルモンドはTaste(テースト)が良いと言われます。
更にGood・Tasteの役者が一人います。歌手としても有名なフランスのセルジュ・ゲンスブール。
破滅型のアーティストでジェーンバーキンの夫としても有名である。
あのエルメスのバッグ、「バーキン」は彼女の為に作られたバッグです。
彼女もGood・Tasteの一人です。
現在では「タイタニック」のレオナルドディカプリオはSenseが良くて、
「オーシャンズイレブン」のブラッドピットはTasteが良いとされています。
日本では木村拓哉はSenseが良くて、香取慎吾はTasteが良いのではないでしょうか。
所謂、美男系はSenseが良くて、個性派はTasteが良いとされている事です。
それではセンスを磨く方法は有るのでしょうか。
センスは一流の中に潜んでいるのです。
それは環境でもあり、食物でもあり、衣類でもあり、書物でもあるのです。
一流の物に触れる事によって自分を磨く事が出来るのです。
この事が基本です。しかし誰でもが簡単に一流の物と接触する機会には恵まれません。
その為に情報として一流の物を取り入れる事です。
その上に自分の好みを足して自分なりのスタイルを作り出すのです。
それがテーストとして認められることも多くあります。
SenseもTasteも一番大切な事は、それを取り入れる人にあります。
その人の器に合った質と量のバランスが大切です。
誰もが人として魅力を持った上にSenseとTasteが加わると最高でしょう。
安易にお金を多く掛ける事ではありません。自分の現状と生き方が表に現れる事が大切です。
仏語に「ラ・ジュア・デ・ヴィヴレ」(人生を楽しもう)という言葉があります。
フランス人は子供の時から合言葉のようによく使います。
誰の人生でもありません。自分の人生なのです。
どのような時にでも「ラ・ジュア・デ・ヴィヴレ」(人生を楽しもう)。
この言葉は生き方のセンスを磨く魔法の呪文なのです。