ライフシップ

 

人生は荒波の中を航海するようなものです。

その荒波の中を一緒に航海する家族という乗組員がいます。
父親が船長で母親が航海士です。子供達はさしずめ経験の少ない船員です。

港を出てからは何が起きても乗組員だけで解決をしなければならないのです。
穏やかな時も嵐の時も助け合って航海を続けるのです。

船長(父親)が航路を決めて舵を取ります。
航海士(母親)が海図を見て航路のチェックをします。

船員達は船の中で清掃や片付け等の雑用を担当します。
それぞれが責任を果たすことによって安全で快適な船旅が出来るのです。

しかし予期せぬアクシデントに見舞われる事もあります。

順調に航海を続けていた船が突然嵐に見舞われて停泊してしまったのです。
嵐は、船長(父親)と航海士(母親)のトラブル(離婚)が原因です。

その結果、船長が船を見捨てて出て行ってしまったのです。

残された乗組員は、船長のいない船を操縦して、安全な港に向わなければなりません。
航海士はただひたすら慣れない舵を握りながら船を前に前に進めて行きます。
船員たちはいままで船長と航海士に全て頼っていたので、
この危機をどのようにして乗り越えて良いかはまったく分かりません。

今更、船を見捨てた船長を恨んでも仕方が有りません。
そのうえ航海士に愚痴を言ってもなにも解決にはなりません。

自分達がやるべき事をやらなければ遭難の恐れもあります。
無事目的の港に着くまでは、乗組員同士の強い結束が必要に成ります。

どのような事があっても次の寄港地まで航海を続けなければならないのです。

そして、一端覚悟を決めた以上は昨日までの出来事は全て忘れて現実だけを見るのです。
つまらないプライドや知識や経験等を全て船室に放り込まなければなりません。
何もせずにこんなはずじゃなかったと嘆いてばかりでは解決の糸口は見つかりません。

先ずは目の前の荒波(問題)を乗り切る覚悟が必要です。

航海地図を確かめながら慎重に船を前へ進めて行かなければなりません。
港の明かりが見えるまでは気を抜く事は出来ないのです。

お互いの信頼関係は困難という出来事が磨きを掛けてくれます。
乗組員達には厳しい航海を乗り越えた後に、素晴しい達成感と強い絆が結ばれる事は確かです。

新しい港で新しい目的を見つける事も次への新しい船出になるのです。

人生という海では航海をしても努力なしの後悔はしないようにしましょう。

ここに航海で必要な「喫水線」という言葉が有ります。
船の荷物の満載喫水線が船体の横に記載されている。プリムソルマークです。

たとえば波の穏やかな熱帯域を航海する場合は、
荒れやすい冬季帯域や冬季北大西洋帯域を航海する時よりも、
上の喫水線が用いられ、勿論、荒れた海域では下の線を守らなければならない。

船舶の満載喫水線は、季節や水域によって異なります。
英国の政治家サミュエル・プリムソルが法案の起草者です。

私たちは常に人生の喫水線を確認しなければなりません。

どのような航海でも喫水線の注意を怠らないようにしなければなりません。
人生の航海は穏やかな時ばかりでは有りません。
もし途中で時化(シケ)にあい遭難しかかったとしても冷静に対処するしかないのです。

我々の喫水線は貯金で有り保険であり不動産なのかもしれません。

安全な時には気にしていなくても、いざ問題が生じたときにはとても重要になるのです。
安定した航海は常に万全な装備からうまれてくるのです。

いたずらに借金を増やして喫水線を越えてしまうといつ遭難するか分かりません。
そこを見誤って航海を続けるから転覆するわけです。

常に喫水線を確認して経験豊かな人達から正しい喫水線の見分け方を教えてもらう必要があります。

人生の無事安全な航海を祈るだけです。