子どもとは?




子どものことを調べようとしてこの文章を思い出した。
「小林秀雄全作品」の第24集に入っている「考えるという事」で
こう言っています。

宣長は、この考えるという言葉を、どう弁じたかを言って置く。 
彼の説によれば、「かんがふ」は、「かむかふ」の音便で、
「かれとこれとを、比較アヒムカへて思ひめぐらす意」と解する。
それなら、私が物を考える基本的な形では、「私」と「物」とが「あひむかふ」
という意になろう。「むかふ」の「む」は「身」であり、「かふ」は「交ふ」で
あると解していいなら、考えるとは、物に対する単に知的な働きではなく、
物と親身に交わる事だ。物を外から知るのではなく、物を身に感じて生きる、
そういう経験をいう。『身交ふ』(むかう)

考えるとは、つきあうことなのです。ある対象を向こうへ離して、
こちらで 観察するのは考えることではない。対象と私とがある親密な
関係に入り込む、 それが考えることなのです。人間について考えるというのは、 
その人と交わることです。そう思ってみると、信ずることと考えることは、
ずいぶん近くなってきやしませんか。 

そして、身交う、交わるの達人が、私たちの親、わけても母親だという。
「子を見ること親に如(し)かず」というだろう。親は子どもと長いあいだ
親身につきあっているから、子どもについていちばんよく知っているのです。
この「知る」は、学問的に考えて知るのではない。本当の「知る」ということ、
「考える」ということは、そういうことなのです。

学問的に考えて知るとは、あるひとつの観点を設けて、その観点に立って
対象となるものを観察し、解釈する、そういう知り方である。
しかしこれでは、その観点のフレームの中に入ってくるものしか観察できない。
フレームのすぐ外に前代未聞の現象や物体が現れていてもそれをそうと見てとる
ことはできない。何であれ物事を本当に知るためには、観点など取り払わなければ
駄目なのである。

母親は子どもに対して、観点など持っていません。
彼女は科学的観点に立って、心理学的観点に立って、子どもの心理を
解釈などしていません。母親は、子どもをチラッと見たら、
何を考えているかわかるのです。そういう直観は、交わりからきている。
交わりが人間の直観力を養うのです。

純真無垢な心を持つ子どもたちは見るもの、聞くもの、触るものから
人間としての自覚を覚えていきます。
母親の顔を見て裸で抱かれて乳を飲みます。母乳から得られる免疫力によって
健康に育っていくのです。大声で泣きながらいつも飢えを訴えるのです。
そして見る世界から始まって自分の訴えを聞いてもらおうとして簡単な言葉を
覚えていきます。徐々に手足が自由に動かせるようになり、訴えが強くなります。
自分をもっと構ってくれとせがむのです。

それを見ている祖父母も両親もみんなで喜び笑うのです。
それに呼応して子供もおもいっきりの笑顔で返すのです。
不思議なことに母親が出産して、母親のものの考え方が変わり
性格も変わるのです。それが自然に身につく母性の始まりです。
親は子を育てるのですが子も親を育てるのです。

「子どもは真実を映し出す鏡である」
彼らにはおごりも、敵意も、偽善もない。もし思いやりに欠け、
嘘つきで乱暴な子どもがいたなら、罪はその子にあるのではなく、
両親や教師や社会にあるのです。
これは、インドの独立運動家であるガンジーの言葉です。

子どもは成長過程の中で色んな問題行動や間違ったことをします。
ですが、それは多くの場合、周りの大人のマネや大人の言動でそうせざるを
得なかったなど、周りの影響を受けてそうなっています。
このことを、大人としては真摯に受け止めなければいけません。
『人を変えたければまずは自分が変わる』という言葉がありますよね。
それは子育てにおいても全く一緒で、“子どもに変わってほしい”と思うのであれば、
まずは“親である私たちの行動や考え方を見直して改善していく”ことが大事です。

ご両親は今日も沢山子どもたちと触れ合ってください。

伊丹谷良介5月「うた」ライブ テーマは「こども」
2024年5月12日(日)18:30開場・19:00開演(終演21時予定)
恵比寿 BAR Voices

今回も新曲制作、ナレーション、カラオケ、スクリーン映像を含め
作業は200時間強を費やした。個人の作業量としては当に限界を超えている。
それでも何故やり続けるかと言うと、混迷の世の中にロックシンガーとして
やらなければならないという使命感からです。と伊丹谷は述べる。
ロックをサロン形式で一つのテーマに沿ってお客様と対話する。
そこから生まれる共通認識を、それぞれが
自分なりに考える機会を作るためにです。
本来のロックは市民活動の中にあると信じているのです。

5月のテーマは「こども」です。

V1序章・M1うた
V2こども・M2未来の華
V3自然とこども・M3覚悟の白富士
V4虫とこども・M4 wo ai ni
休憩(ぶきとまんもす)映像
V5ブッダとこども・M5愛と光に導かれて
V6生命とこども・M6 we are the one
V7科学とこども・M7愛の原子記号
V8母とこども・M8 MOTHER
アンコール「みんなでスティホーム」

母子で参加している方が数組いました。
M8の「MOTHER」では何人もの人が涙を流していました。
初めてロックライブに参加した人も
このようなライブがあるのですねと驚いていた。
応援してくれる人も増えて来た。
独自の主催でライブを開催したいとの申し込みもあった。
伊丹谷良介を見守る会「ガーデナー」も誕生した。

来月6月のテーマは「音楽」です。
奮ってご参加ください。何が起こるか分かりません。
私達は益々伊丹谷良介から目が馳せない。