人相は心の顔



瀬戸内寂聴さんの顔は歳をとるごとに観音様のような優しい顔になっていました。
欲を捨て煩悩と縁を切り人々のために立ち上がった時から顔つきが変わったのです。
マザーテレサも歳をとるごとにマリア様のような顔つきになったのです。
世界中に慈愛の心を届けるたびにマリア像の笑みが現れたのです。

全て「和顔愛語」から生まれた穏やかな顔つきなのです。
誰しもが子供の時から人相は顔に出るから気をつけなさいと教えられた。
隠れて悪さをすると直ぐにバレてしまうのは親がしっかりと子供の成長と
顔を見ているからである。最近の親は家事をしながらデジタルモバイルに
夢中であまり子供の顔を見ていない。

今、問題になっている新宿の東横キッズ達の親が子供の変化に気づかずに
借金まみれになってから大慌てしている。毎日子供の顔を見ていればもっと
早く気づいても良かったのに体も心もボロボロになってから大慌てをしている。
悪徳ホストに捕まり売春をやらされて性病を移されて行き場の無い
どん底に追いやられる。彼女達は普通の家の子供達で不良では無いのです。

親たちはこのようになった時に「もっと子供に注意を払えば良かった」
と後悔します。中学生や高校生は多感な年代です。
毎日気分が変わり、表情も変わるのです。
子供の動向を追跡するのではなく見守ることが大切です。

何故このような不幸なことが起こるのか?
親たちも生きるのに一生懸命で考える時間が足りなくなっているのです。
人は皆多かれ少なかれ欲に縛られているのです。
欲しいものを手に入れたいためにローン地獄に陥り
毎月の支払いの算段で頭がパンクしそうなのです。

負の連鎖を止めるには欲を減らすしかありません。
ひとつ諦めるとひとつ笑顔が増えます。
ひとつぐらい諦めても不自由にはなりません。
子供にとって母親の笑顔ほど安心できる薬はありません。
笑顔の薬を与えることによって夜に繁華街に遊びには行かなくなるのです。

和顔愛語(わげんあいご)
意味:表情はおだやかに、言葉はやさしくありましょう。
つらいときや苦しいときは、つい表情も暗くなりがちです。
心に余裕がなくなって、言葉がきつくなるかもしれません。
そんなときこそ、あえて笑顔を作ってみましょう。
やさしい言葉をかけてみましょう。不思議と心は軽くなります。
まわりの人ともなごやかになります。お金も、特別な力もいりません。
いつも心の片すみにとどめておきたい言葉です。

魔羅(マーラ) 
本来は梵語(ぼんご)のマーラだから、善法を妨げ修行をはばむもののこと。 
お釈迦さまの逸話にもマーラが登場する。たいてい「悪魔」と訳されているが、
これも考えようでは内魔が顕在化したものと見ることもできるだろう。
思い通りにならないことが悪魔の顔つきで現れるわけだが、
悪魔として憎んだとて根本的な解決にはならない。
マーラが健康のバロメーターでもあるように、魔とは内魔のことだと割り切り、
制御することこそ肝要ではないか。 

臨済宗(りんざいしゅう)中興の祖とされる白隠禅師(はくいんぜんじ)は、
晩年、講座のなかで「内魔動ずるとき、外魔便りを得る」とおっしゃった。
ここではおそらく、人知を超えた情報が「魔」と呼ばれている。
むろん、内魔もマーラのことじゃない。
このマーラは、そんな神秘とは関係なさそうにくつろいでいる。

悪徳ホストも被害にあった女性も、今世では許せない状況でも、
来世には幸福になる権利はある。絶対に忘れないで欲しいのは
加害者も被害者も心に傷として残るということです。
反省してから普通の生活に戻りたいと言っている子供達がいるが、
よほど努力しなければ世間は許してくれません。責任をとらされます。
あなたたちが思う程世間は優しくありません。

更生するには自然と触れ合い、良き学びを多くしてください。
哲学の本や宗教の本から自分たちと同じ経験をしている
先人たちの手記を読んでください。
自分の心に残る傷も大自然の前では取るに足らないことです。
自分が受け入れられる範囲と自分が納得する範囲で挑戦してください。
更生するために無理に受け入れなくても良いのです。
自分に合った方法で少しずつリハビリをすれば良いのです。

能楽で使用される面(おもて)があります。
その中に女性の面で般若(はんにゃ)というのがあります。
般若や生成(なまなり=般若になりかけの小さな角の生え始めた面)は、
鬼面の蛇類とも分類されますが、これは鬼神の面と異なり、嫉妬や怨み、
悲しみといった女性の感情から生まれる人間の鬼の表現となっています。
恐ろしくも悲しい人間の内面に棲む「鬼」の執心の凄まじさを造形にしています。

女性国会議員、女性大学の理事長、女性都知事の顔がときどき般若のようです。

立場的に鬼の形相になるのは仕方ないと思わないでください。
国の仕事や大学の理事長の仕事をしているから
怖い顔になるわけではありません。
国民の指示や学生の指示を得られなければ、
いくら優秀でも人はついて行きません。
国会答弁や記者会見の内容を聞く限りでは優秀さが微塵も感じられません。

若者たちよ!特に孫世代の子供達よ。
危険な道に入り込む前に相談に乗りますからいつでも来てください。
「恩学」を読んで「老人と孫」に立ち寄って、
質問してくれれば理解できるまで説明をします。

君たちが飛び込んでくるのを待っています。