女性という立場




働く女性を奨励するために「男女平等」という制度が作られ、
「男女雇用機会均等法」によって女性も簡単な事務職だけではなく、
一般職に就き、はては管理職にもなる事も許された。

しかし夫婦共働きで収入は増えたが親の面倒や子供の面倒が
おろそかになり、すべて他人任せ(保育園・塾・習い事・介護など)に
なってしまう。その為に収入の大半がそちらに流れていってしまう。
共働きで収入が増えて豊かになったと思う勘違いである。

昭和の中期、女性が美しく着飾って颯爽と歩く姿は
アメリカの女性に近づく為の様相であって日本人らしくはなかった。
敗戦後、完全にアメリカの属国と成り果てたのである。

高度成長のお陰で一般人はローンで家と車を買って、
白物家電を買い揃えて、家の中に風呂を作ったのである。
古い世代の親たちは借金してまで物を買えそろえることは、
恥ずかしいことなのだときつく教えて来たのです。

戦後、半ば強制的に自由と贅沢をアメリカから持ち込まれて
3Sを植え付けられた。(3Sとはスポーツ・セックス・スクリーンの
三つの頭文字を表したもの)
若者たちはアメリカのライフスタイルを真似することに
夢中になり、大人はTVでホームドラマを見て
一億総中流階級を目指したのです。

アメリカに作為的に甘やかされて日本は赤ん坊のように扱われ、
無防備な状態で抱かれてしまった。

幼児の笑顔が何故天使のような顔をするのかというと、
自分一人では生き残ることが出来ないので
母親へ訴えているのである。
私を守ってくださいと甘えるのである。
無力な生き物として生存方法は好かれることを本能で知っている。
日米安保締結はアメリカという継母に日本が抱かれた日なのである。

男尊女卑という言葉は何故生まれたのか?
これは今でも未開国にはあるルールとされている。
男は生きるために野山を駆け巡り狩猟をして、
女は家族を守るために子供の面倒を見ながら家で火を起こす。
男は村を守るために先人の教えを学び外敵からの侵入を防ぐ、
女は子供を作って食事の用意をするだけの役目だとされていた。

江戸時代男の子は家督を継ぐから大切にされ、
女の子は嫁ぐから家事の手伝いだけをすれば良いとされ、
学問の必要は無いとして学ぶことも許されなかった。

近代史の入り口、江戸時代は「これぞ男尊女卑だ」と
誰しもが思う時代だったようです。

戦国時代の「男児によるお家相続意識」がより色濃くなった
この時代は、「男児が生まれなければお家断絶・取り潰し」が
行われました。そのため名の知れた家は
男児を持つことに必死であり、その家の嫁や娘へのプレッシャーは
かなりのものだったと考えられます。
 
当時の風俗史・女性観を知る上で欠かせない書物に、
儒学者「貝原益軒」による「和俗童子訓」というものがあります。

全5巻から成るこの書物は、基本的に良い家庭や良い子を育むための
教育論書なのですが、その中には「いい女とは、
主人や舅姑に慎みを以て仕える・子どもを産める・男の言うことを
なんでも聞くなどの女のこと」や「悪い女とは、子どもを産めない・
悪い病気になる・おしゃべりが過ぎるなどの女のこと」といった具合に、
現代ではにわかに信じられないような女性評の記述がありました。
 
仮にも教育論を語る書物の中で、平然と「子どもが産めない女性は悪い」
などと書き、それが評価されたことを考えると、やはり当時は「女性蔑視」
の意識が社会全体に根付いていたと考えられます。

山川菊栄の「武家の女性」と藤原ていの「流れる星は生きている」を
読めば女性の壮絶な生き様が描かれており感動する。

「武家の女性」
幕末の下級武士の家に生れ育った母千世の昔話をもとに、
武士の家庭と女性の日常の暮らしを女性の眼で生き生きと描き出した
庶民生活史。動乱に明け暮れる水戸藩で女性たちがどのような
躾を受けて暮していたのかが、巧みな筆致で描かれる。
お家騒動で断首が決まり処刑される場面では母と子の会話に息が詰まります。
女性解放運動の優れた思想家であった著者による
滋味溢れる生活史・民俗史である。

「流れる星は生きている」
終戦後満洲の気象台につとめていた夫(=新田次郎)とはなれ、
子ども(=藤原正彦)をつれて当時の「満州国」の「首都」であった
新京から陸路、朝鮮北部を通り、朝鮮半島を南下して日本に引き揚げる
主人公親子のストーリーである。想像に難くない壮絶な逃避行である。
当時のソ連占領地域の実態をあらわした記録として評判になった作品です。
女性哀哭史としても記録される秀作の一冊です。

そして現在「デジタル社会における女性の働き方」が変わる。

働き方がデジタル社会になって大幅に変わり自宅にいても
仕事ができるようになり仕事と家庭の両立ができるようになった。
何でも前向きに取り組もうという気持ちに変わったのです。

「二つの働き方の例」
1つ目は、気の利く秘書のごとく個々人の働き方に応じて
業務をサポートする「パーソナルアシスタント」です。
現在、業務時間削減への取り組みが活発化していますが、
時間を短縮すると同時に仕事量も減らさなければなりません。
膨大な業務に優先順位を付けて仕事の進め方を提案してくれたり、
受信したEメールの内容を読み取って、求められているアクションを
教えてくれたりします。

2つ目が、「エキスパートアドバイザー」という分野です。
業務に必要な情報を社内の担当者やインターネットで調べるのに、
かなりの時間がかかってはいないでしょうか?
必要な情報がどこにあるか、あるいはどこに専門家がいるのかを
瞬時に知らせてくれたり、学習した専門知識や学習から得られた
鋭い視点を教えてくれます。

その時代、時代において働き方が大幅に変わる時代です。
女性なりの特性を生かして辛い仕事と思うことから解放され、
子育てと暮らしを楽しむことも大切にしてください。

女性が悲しむ時代は終わり、生き生きと働ける時代です。
仕事と家庭の両立で楽しい人生をお過ごしください。
そして人生の目的を学び、心を解放してください。