動機づけ
何か行動を起こす時には必ず動機づけが必要になります。
人生における動機づけは「生きる」ということです。
人は衣・食・住が足りればそれで良いかということにはなりません。
「衣食足りて礼節を知る」着るものや食べるものが十分にあってこそ、
礼儀や節度をわきまえるようになる。という諺です。
物も気持ちも増やすことにばかり意識がいくと嘘が生まれて争いが起きます。
哲学や仏教は人間の限界を超えたところから正しい判断ができる様にする学問です。
物を増やすことより正しい心を増やすことを目的としています。
人間らしく生きるという事です。
それでは人間らしく生きるとは何かを考えましょう。
画家岡本太郎は著書「自分の中に毒を持て」でこう述べている。
自分に忠実に生きたいなんて考えるのは、むしろいけない。
そんな生き方は安易で、甘えがある。
本当に生きていくためには自分自身と闘わなければ駄目だ。
自分らしくある必要はない。
むしろ、人間らしく生きる道を考えてほしい。(第1章より)
「人間」ではなく「畜生」。自分らしくある必要はない。
むしろ「人間らしく」生きる道を考えてほしい。
岡本太郎さんの名言です。現在、内部も公開されている大阪万国博覧会(1970年)の
シンボル「太陽の塔」をデザインしたことで知られる芸術家です。
「芸術は爆発だ!」というTVCMのセリフで一世を風靡しました。
他にもさまざまな名言を残されています。
以前、本当の「自分」なんてものはなく、自分探しの無意味さに関して述べました。
では、「人間らしく」生きるとは一体どういうことでしょうか?
岡本太郎さんの真意はよく分からないのですが、ここでは仏教的に考えてみたいと
思います。
『涅槃経(ねはんぎょう)』という経典では、
「慚愧(ざんき)無き者には、名づけて人と為さず、名づけて畜生(ちくしょう)
と為す」と説かれています。
つまり、「慚愧(はじらいの心)が無いものは、人ではなく畜生(けだもの)である」
というのです。
傍若無人にふるまい、何の恥じらいも持たない。世の中にはそういう人が
たくさんいます。そういう人々を『涅槃経』では「人間」ではなく「畜生」と
呼んでいるのです。かなり厳しい言葉ですね。
「人間らしく」生きていますか
昔は「慚愧(ざんき)の念に堪えない」という言葉を頻繁に聞きましたが、
今ではほとんど使われなくなっています。会話の中で「お恥ずかしい」と言う人も
減っている気がします。日本の社会の中で「慚愧」をもって「人間らしく」生きる人が
減少していることの表れなのかもしれません。
他人の振る舞いを非難するのではなく、一度、自分自身の振る舞いを
検証してみてください。あなたは恥じらいを持って「人間らしく」生きていますか?
恥じらい(慚愧)をもって、「人間らしく」自分を見つめて生きていきたいものです。
(解説/浄土真宗本願寺派僧侶 江田智昭)
仕事の動機づけで悩む。気持ちがついて行けなくてやる気が出ない。
ビジネス上の業務遂行で重要になるのが、社員のモチベーションです。
日本語で「やる気」とも言い換えられ、そのやる気を引き出す方法として
動機づけがあります。動機とはつまり、何かを取り組む理由を指しますが、
仕事にせよ勉強にせよ、人は簡単に動機を用意することはできません。
動機づけは、行動を起こし継続し続けるための心理的プロセスや、その機能について
指す心理学用語です。動機付けは、個人が目標や目的に向かって行動を起こし、
その状態を継続させるための燃料のようなものです。適切に理解して活用することで、
意欲を高めたり行動力を上げたりする効果が期待されます。
外発的動機づけとは、行動を促す要因が「報酬」「賞罰」「評価」といった
人為的な刺激によって起こるという考え方を指します。
たとえば、「上司から怒られないように能力を上げて成果を出す」や、
「昇進・昇給を目指して努力する」といった行動があり、即効性の強さが特徴です。
内発的動機づけとは、内面に湧き上がる興味や関心、意欲が行動の原動力に
なっているという考え方を指します。外部から与えられる金銭や名誉、叱責や
評価といった刺激に頼らず、心や思考といった内面に沸き起こった意思をベースに
行動を起こす動機付けになります。
一般的に内発的動機づけには、「責任感」「充実感」「達成感」「自尊心」など、
感情に紐づいた要素が関与しており、個人の思考や性格によってその要素は
変わってきます。具体的には、「仕事が楽しすぎて時間を忘れて没頭した」や
「自分自身との約束を守るために目標を達成したい」といった行動があります。
私の友人のロックシンガー伊丹谷良介の動機づけは何処から来るのだろうか?
2024年1月から「うた」というテーマで毎月ライブを開催することになった。
1月に取り上げたテーマは「ブッダ」、2月は「生命」どちらもロックシンガーの
ライブでは絶対に取り扱わないテーマだ。今後のテーマもおおいに気になるところだ。
これからも伊丹谷良介から目が離せない。
岡本太郎がパリのカフェで友人バタイユと語り合った言葉。
「体制に挑む決意をした者同士が結集しなければならない。力を合わせて、
世界を変えるのだ。われわれは癌のように痛みを与えずに社会に侵入し、
それをひっくりかえす。無痛の革命だ」
吠えろ!伊丹谷良介!都会の闇に向かって吠え続けてくれ!