子供の知能マルセル・ジーバー




以前この投稿を見て感動したのでそのまま文章を掲載します。
長文ですがお読みください。

ウガンダの子供たちは出生48時間後には、腕を支えるだけでまっすぐに座り、
首はすわり、背中はピンと伸ばしていました。
赤ちゃんは母親をまっすぐに見て焦点が定まり、にこにこと笑って、
顔は知性に輝いていました。

生まれる前の赤ちゃんは母親の子宮います。
羊水の中は静かで体温と同じ温かさで安全で栄養と酸素が与えられて
なんの心配もいらない天国の状態です。

この世に生まれるということは、子宮という天国と極楽から追い出さられることを
意味しています。病院での出産は赤ちゃんには強いストレスを与えます。

眩しい手術用の照明は赤ちゃんの目にはまぶしく、焼けるように感じます。
騒がしい声が飛び交う分娩室は耳をつんざく轟音に聞こえます。
そしてすぐに切断されるへその緒は脳にダメージを与えてしまうのです。

同じように猿で人間と同じスタイルで生まれた新生児は呼吸困難に陥りました。
自然界の猿は生まれてすぐに母親にしがみつき、数時間後には歩けるようになります。
自分の足で立ち、辺りを飛び跳ねます。
ところが現代医療をほどこした猿は母親にしがみつくことも出来ず、
自分の足で立つこともできませんでした。
母親は麻酔でぼうとなっていて赤ちゃん猿を助けることも出来なかったのです。

近代文明の病院ではよく赤ちゃんに蘇生手術をほどこします。
麻酔でぐったりとした新生児の足をつかみ逆さまにして
叩いて呼吸を回復させようとします。
20%の子供に目立たない脳の損傷がみられ、
それが原因で学習と行動に問題をきたしていました。

シドニー大学の2017年の調査では出産後すぐにへその緒を切らないと、
2歳になるまでの死亡率が30%減少し脳性麻痺・視力喪失・難聴・発話障害などが
17%減少していました。

未熟児は早急に医療処置が受けられるようするために、
出産後すぐにへその緒が切られるのが一般的です。

けれど乳幼児は胎盤からへその緒を通じて母親からの血液に含まれる赤血球・免疫細胞・
幹細胞などを受け取って病気への感染抑制をしているのです。
臍の緒は抱かれて丁度お乳を飲めるくらいの長さになっています。

自然出産とテクノロジー出産の赤ちゃんは対照的です。
テクノロジー出産の赤ちゃんは臍の緒を切られて母親から離されます。
感覚遮断された保育器の中で孤独にされます。

人生最初で最大の出生経験で疲れ果てているのに
保育器の中で泣いても誰も答えてくれません。
泣いても誰も答えてくれないと赤ちゃんは刺激に反応しなくなります。
泣いても無駄なことをすばやく学習してしまうのです。

天国は失われて二度とあのような状態は望めないというメッセージを
赤ちゃんは受け取ります。生まれてきたこの地上界は好意的ではないのです。
そして無意識の中に敗北感・困難に対する自信の喪失感が刷り込まれます。

ウガンダの母親は、赤ちゃんが生まれる5分ほど前まで日常の仕事をしています。
出産間際になると一人になってしゃがみ込み赤ちゃんを産んだのです。

母親は、裸の胸にぶら下げた吊り帯の中におしめもつけずに赤ちゃんを入れました。
母親はたえず、さすり撫で、唄い絶対に赤ちゃんと離れることはありませんでした。
母親は胸に抱っこして、いつも、つれて歩くので、
赤ちゃんは絶えず裸で母親と接触して皮膚の刺激を受けていました。
常に赤ちゃんは母親のマッサージを受けていたのです。

そしてスキンシップが低い赤ちゃんは大人になった時にパートナーに対して不人情で、
自己中心的で、やさしさに欠け、他人に対しては、
社交性に欠ける傾向があるということでした。

愛と思いやりを充分に受けて育った世界中の子供たちは、人生に対して肯定的で聡明、幸福、社交的、多才、柔軟、健康で適応性に富んでいました。