子供たちに贈る言葉
心ある大人たちにも読んでいただきたいと思います。
「あとからくる者のために」坂村真民
あとからくる者のために
苦労をするのだ
我慢をするのだ
田を耕し
種を用意しておくのだ
あとからくる者のために
しんみんよお前は
詩を書いておくのだ
あとからくる者のために
山を川を海を
きれいにしておくのだ
あああとからくる者のために
みなそれぞれの力を傾けるのだ
あとからあとから続いてくる
あの可愛い者たちのために
未来を受け継ぐ者たちのために
みな夫々(それぞれ)自分で出来る何かをしてゆくのだ
「雨にも負けず」宮沢賢治
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ[#「朿ヲ」はママ]負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
「啓発録」橋本左内
一、「稚心を去る」:自分とその運命を変えようと思うなら、結局、自分の手で
何とかする以外に方法はない。その第一歩は「稚心」、つまり「子供っぽい
心」を捨て去ることである。
ふる
二、「気を振う」:負けてたまるか、くじけてなるものかという負けじ魂こそが
人を変えるエネルギーになる。常にそうした心を持ち、緊張をゆるめず油断
のないようにしなければいけない。
三、「志を立てる」:夢や目標を持て。自分の心の向かうところをしっかりと決
め、一度決心したからには、その方向を目指して絶えず努力するべきである。
つと
四、「学を勉める」:学問を学ぶことは大切である。そして、それを世の中のた
めに正しく生かすこともまた大切である。
えら
五、「交友を択ぶ」:互いに切磋琢磨できる良き友を選ぶこと。自分を高めてく
れ、心から尊敬でき、何かあった時に、真剣に心配してくれる友達こそ、何
よりも大切にするべきである。
左内は、十五歳という人生の節目に立てたこの誓いを守り、短い人生ながらも
素晴らしい人材として、教育や政治に大きな成果を残しました。
そして安政の大獄において二十五歳の若さで死罪となった。
教える立場の大人たちよ!
いつの時代も人の道、王道(基本)は変わりません。
お手本となる偉人たちの言葉を子供たちに伝えてください。
そして言葉の意味を話し合う機会を作ってあげてください。
子供たちよ!偉人たちの行いを学ぶのです。
同じような年齢の時に何をしていたか、何を考えていたか、何を行っていたか、
学ぶのです。
子供達へ贈る「基本の教え」
履き物を揃える、元気に挨拶をする、姿勢を良くする。この三つを守りなさい。
そして、正しい行いに努めなさい。基礎は学びなさい。友達と仲良くしなさい。
そのうえに興味のあることは二倍の時間を割きなさい。
いつも周りの人に笑顔を提供できる人になりなさい。
未来は君たちが作るのです。