自分の道




「自分の道を決めるところから始めよう」

子供の時から好きだったことや望んでいたことを書き出してみよう。
自信があるから、学びたいから、興味があるからで良い!
私は学生時代に将来何をするか考えていた時に海外へ出る決心をした。
音楽の勉強なら当時はアメリカか、イギリスが相場だった。
最終的には好きなアーティストが多くいるイギリスへ行くことにした。
それと同時に自分の経歴に海外留学が入れば音楽業界で優位に立てるかと思った。
海外でも活躍できるプロデューサーになることが夢だった。

「自分の道を準備しよう」

資金作りのために学校近くの工事現場で1年間アルバイトをした。
同級生や先生は見て見ぬふりをしてくれたのだがどうでも良かった。
1年後、パスポートを手に入れ下宿を引き払い横浜に向かった。
同じ時期にイギリスに行く仲間と横浜で会って決意を固めた。
我々が選んだルートは北回りで横浜から船でソ連、北欧経由
(シベリヤ鉄道、エアロフロスト、フェリー)でロンドンに入った。
入国審査で問題が発生したが自分の道なので乗り越えて入国を果たした。
その日に、それぞれの道を歩くためにロンドンの街で分かれた。

「自分の道を歩き始めよう」

どれぐらいの期間で、幾らぐらいの経費が掛かって、どのような成果が作れるか、
そして収入を得る方法は見つかるのか、心配事は山ほどあったが、
海外生活のワクワク感の方が大きかったので、何もかもが苦にはならなかった。
ロンドンに到着して不動産会社へ行ってアパートの契約をした。B&B
その後に英会話の学校へ行って入学手続きをした。学生ビザの取得が可能になる。
翌日にはロンドンの街を歩きながら、手当たり次第にレストランへ飛び込み
「Give me job」で掃除と皿洗いの仕事を始めた。
勿論、不法就労なので入管の立入検査のたびにレストランの裏口から逃げたのです。

「自分の道に未来はあるか考えよう」

漠然とやりたい仕事が音楽業界で働きたいと思っていた。
その為には英国のアーティストに会いたい気持ちで、
ジャズクラブやライブハウスへ通った。
ジェームズテーラー・エルビンジョン・バーニーケッセルなどと出会った。
音楽雑誌ローリングストーンで当時の音楽ビジネスの状況を調べつくした。
そして海外プロデューサーの存在を知った。
時折ロンドンの地下鉄の通路でボブディランを歌い小遣い稼ぎをしたのも懐かしいです。

日本に戻りCBSSONYに入社。電話一本で一流会社へ入社したと話題になりました。
その頃の日本のレコード会社は、作曲家の先生と作詞家の先生に曲を依頼して、
レコーディングも編曲者に頼んで、出来上がったマスターをレコード工場へ送る
作業をしていました。ディレクターもプロデューサーも不在の時代であった。
宣伝や営業も代理店に頼んであとは座ってレコード店から注文を待つのみでした。
私はここにメスを入れて独自のスタイルでヒット曲を量産したのです。

「自分の道は他人が歩ける道になったのだろうか?」

若い時からあらゆるものに興味を持ち挑戦して来ました。
自分で選んだ道なのでまったく後悔は無いのです。
少しの挑戦と、それに伴う行動と、マーケティングの手法を取り入れただけです。
人生において挫折を何度も味わいましたが後悔は一度もしていません。
どんなに時代が変わろうと基本的な仕事のやり方と、人としての生き方は変わりません。
これからは歩いてきた道を多くの人に使っていただくために、「恩学」を通じて
教えていきたいと思っています。

 正気の歌
世の中はよこしまな気風がみなぎり正しい事が通らない世相になっている。
しかし天地には正気がある。正しいと思う事を貫徹し正気を貫こうとの歌。
「天地に正気あり、雑然として流形を賦す。下は河獄(かがく)となり、
上は目星となる。人においては浩然の気となり、沛乎(はいこ)として
蒼冥(そうめい)にみつ」。
「天地には正しい気がある、混然としてはっきりしていないが、地上では河や山となり、天に上れば太陽や星になる。人においては浩然の気となり、広がり宇宙に満つ。」

「文天祥」
貧しさは強固な精神と肉体を生み、豊かさは精神を病め、
肉体を虚弱化させる。それはいつの世も変わらない事なのだけど、
南宋の最後の丞相文天祥。20歳にして科挙を状元(首席)で合格。
しかしすでに南宋は元との戦いに敗れつつあった。
元との戦いに転戦するも、捕らえられるが、脱獄し各地でゲリラ活動を行う、
再度捕らえられ元の都、大都(北京)に送られる。
モンゴルの皇帝フビライはその才能を惜しんで何度も臣下になるように進めたが、
断固として断り、獄中で「正気の歌」を詠む。享年47歳。処刑される。
フビライは「眞の男子」なりと評したという。

挑戦を恐れるな、信念を貫け、大義のために死をもいとわず。
自分の道を正々堂々と歩き続けよう。