目に見えるもの

 

会ったこともない人の本を読み
会ったこともない人の成功話を聞き
会ったこともない人の幸福を真似ようとする

行ったこともない所の写真を見て
行ったこともない所の景色に憧れ
行ったこともない所の知ったか振りをする

やったこともない仕事を始め
やったこともない技術を学び
やったこともない社長の肩書を持つ

そこから目に見えるものは何だろうか。憧れと満足と自慢だろうか。

ただ情報の世界にいることを経験したことと勘違いしていないだろうか。
成功者のまねをしても自ら挑戦しなければ自信と誇りは生れて来るものではない。

自分の姿、自分の喜び、自分の夢の実態を見つけるためにはどうすれば良いのか。

それは知識を重ねて、尊敬する人に出逢い、経験を積み、感動する景色に接することである。
正に吉田松陰の「奇傑非常の士に交わる」の一説である。

しかし尊敬する人の型は真似が出来ても真意まではなかなか真似が出来ない。
それは歴史と時代背景が違う為に当時の真意が当てはまらない為である。

真意の意味は真実の意義、本当の気持ちである。それは時期に応じた志にもつながる。
真意は、その時代・その瞬間だからこそ価値があり重要なのである。

大人達は多くの若者に向けて「夢」を持てと言う。

おおいなる「夢」を持たなければ何事も達成しないという言葉が必ず付いて来る。
夢を持つことは大切だが行動の末に辿り着く願望が夢であることを知るべきである。
漠然とした夢を見つめ過ぎると、近くのものが霞んで見えなくなってしまう。

元来「夢」という文字は夕暮れ時に薄眼を空けて遠くを見ている状態を現わす文字である。

ハッキリと見えない状態を「夢」というのである。
だから知識や経験のない時に「夢」など見るべきでない。

現在のようにネット社会で生活するということは仮想の社会で生きることなのです。

大切なことはリアルな社会を毛嫌いせずにネット社会と両立させることです。
沢山のデーターからシュミレーションして自分の生き方に応用することが大切なのです。

その為には絶対に直感を信じて会いたい人に必ず会うようにして下さい。
スケールの大きな大自然の中でじっくりと身を委ねて下さい。
成功者の上辺だけの真似ばかりせずに地道に活動する事も行って下さい。

何もしないで悩んでいるよりは、何かをして失敗をする方が良いのです。

現実の世界で生きている我々にとって一番大切なものは真実なのです。

貴方の目の前の世界だけに真実があるのです。