奇跡の出会い

 

見ず知らずの人と出会える奇跡に感謝して下さい。

言葉を通じて相手を探るのではなく表情から良い波長を感じ取ってみて下さい。
そして少しでも共通点があれば心の扉をすこし開けてみて下さい。

あなたの素直な感情がきっと出会いの真実を気付かせてくれます。

学校で学んだことの知識だけで世の中を見ると判断ミスをおかします。
学校で学んだ知識に経験を取り入れて自分の考えを少し足してみて下さい。
経験からえた知識が見識となり世の中が少し見えるようになるのです。

その上ですべてを決断する強固な胆識が生まれて来るのです。

胆識とはあらゆる判断の末に責任を取る覚悟の様なものです。
「胆が据わっている」というのは胆識を持っていることなのです。
リーダー格の人は必ず胆識を持たなければなりません。

人の出会いは数ではありません。少数の出会いでも充分に人生を知り得るのです。

見ず知らずの人との共感は素晴しいハーモニーとなります。
それぞれの音が集まり一つの塊になった時に美しいハーモニーが生まれるのです。

目の前の人と本音で心の音を出し合ってみて下さい。
相手の違う音を理解して自分の音を乗せてみて下さい。

音楽のように別々の音が混ざり合って感動が生まれてくるのです。

無理に相手の音に合わせることはないのです。
いつでも本音を出し合うことが大切なのです。

茶道のおもてなしの言葉に「一期一会」というのがあります。

徳川幕府の大老井伊直弼が好んで言った茶道の心得です。

「一生涯にただ一度会うことかも知れぬという心情で、風炉の前に主客端坐いたします。
その時、今生においてこれ限りかも知れぬ、人命というものは朝露の如きものである。

朝あって夕べは計ることができない。
ここで会えばまた会うことは人間として必ずしも期することができない。

今生にこれを限りと思う気持ちになる。

そこで茶を点てると、人間はふざけた心、雑念というものをことごとく脱落して、
真心が表れる。その真心を重んじたのが「一期一会」の精神である。」

出逢いというのは人生という船で「同床異夢」の人達と乗り合わせる事を言います。
その為に見ず知らずの人と出会った時の最初の挨拶(自己説明)が肝心です。

過去の話しばかりをしては駄目です。未来を多く語るのです。
自分が何者で、これから何をするか、何の為に生きているかを話すのです。

相手に自分の意思と人生の目的を明確に伝えるのです。
世の中を嘆たり、人の悪口を言っている時間などはありません。

長い船旅(人生)では天候が荒れ、時化に遭ったり、座礁するかもしれません。
同乗者と最後まで協力して助け合うことを約束するのです。

おのおの自己を見直し、相手を理解して、目的地を目指すのです。
旅の間に強い信頼関係を築きながら前に進むのです。

これからも「一期一会」の精神を忘れずに出会いの奇跡に感謝して下さい。