怒りの矛先(人間)




人間の怒りの矛先を外面に向けるのではなく内面に向ける。
今更社会や国や人間関係に怒りをぶつけても何も解決はしない。
怒りは自分の未熟さからくる不安を表に出すことにより発散しているのだ。
だから怒りの矛先を向けるのはいつも自分自身の内面にである。

いつの時代でも若者は怒りの矛先を探している。
理不尽な世の中に対して、なすべき答を持たない社会や大人たちに
向けて破壊や暴力を持って抵抗する。
世界は60年代後半から70代前半に起こったベトナム戦争反対の狼煙を上げて、
ヒッピーが生まれ、パンクロックが流行り、鎖を体中に巻き付けて頭をとさかにした
若者たちがロンドンの街中を練り歩いた。そして大人たちに言論の唾を吐きかけた。

日本でも多くのフォークシンガーが歌にメッセージ(主に反戦)をのせて
学生デモの後押しをした。私も新宿西口で機動隊に追いかけられた。
70年代~80年代にかけてニューシネマとサブカルチャーが渋谷で沸き起こった。
そして同時期に高田賢三、山本寛斎を筆頭に菊地武夫、三宅一生、コシノジュンコ、
川久保玲が世界へ躍り出た。世界中の評論家たちは、
彼らは単なるファッションを芸術にまで昇華させたとデザイナーだと絶賛した。

日本人の特質は世界を「肩越しに見て」おそるおそる真似をして
完全に自分たちの文化に取り込んでしまう。
私も80年代に「肩ごしの文化論」を文化服装学園の授業で公表した。
家電も車も住宅も海外の模倣から自分たちの使い勝手が良いように
作り直しオリジナルにしてしまう。
日本の技術力とデザイン力は圧倒的に世界に誇れるのである。

あなたは、この文章を覚えていますか?
”クレージーな人たちがいる。
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち。
四角い穴に、丸い杭を打ち込むように
物事をまるで違う目で見る人たち。

彼らは規則を嫌う。彼らは現状を肯定しない。
彼らの言葉に心をうたれる人がいる。
反対する人も、賞賛する人も、けなす人もいる。
しかし、彼らを無視することは誰にも出来ない。

なぜなら彼らは物事を変えたからだ。
彼らは人間を前進させた。
彼らはクレージーと言われるが、
私たちは天才だと思う。

自分が世界を変えられると
本気で信じる人たちこそが
本当に世界を変えているのだから”

Apple Inc.(アップル社)が1997年に公開したCM「Think Different.」
(The Crazy Ones)の日本語版です。

このCMに登場するのは、

Albert Einstein, Bob Dylan, Martin Luther King, Jr., Richard Branson, John Lennon
(with Yoko Ono), Buckminster Fuller, Thomas Edison, Muhammad Ali, Ted Turner,
Maria Callas, Mahatma Gandhi, Amelia Earhart, Alfred Hitchcock, Martha Graham,
Jim Henson (with Kermit the Frog), Frank Lloyd Wright and Pablo Picasso.です。

あなたは彼らのように世界を変えたいと思いますか?
自分は彼らのように世界を変えたいけれど、自分だけでは変えられないと
思っているなら、ぜひ怒りの矛先をどこに向けるか考えてください。。

世の中の疑問や怒りをクリエイティブで表現する。
アルバート・アインシュタイン、ボブ・ディラン、マーティン・ルーサー・
キング・ジュニア、リチャード・ブランソン、ジョン・レノン
(オノ・ヨーコと共演)、バックミンスター・フラー、トーマス・エジソン、
ムハンマド・アリ、テッド・ターナー、マリア・カラス、マハトマ・ガンジー、
アメリア・イアハート、アルフレッド・ヒッチコック、マーサ・グラハム、
ジム・ヘンソン(カエルのカーミットと共演)、フランク・ロイド・ライト、
パブロ・ピカソです。

怒りの矛先を自分に向けると「Change」変わろうと歩みを進める。
この時にいつも思い出すのは「Chance」機会を逃さないことである。
この二つを見比べてみると気づくことがあります。英単語の「g」と「c」です。
GはCに寄り添うようにTimeが付け加えられています。Gです。
他人に影響されずに世の中を変えようとする人はTimingを大切にします。

変人、変わり者、頑固者、小心者、気が違った人と批判され後に
賛美の声で評価された人たちは怒りの矛先を自分に向けた人達ばかりです。
あらゆる怒りがエネルギーとなって大きな賛同者を得たことも確かです。
だからその頃のサラリーマンを「怒りなき人たち」と揶揄したのです。

あなたも怒りの矛先を自分に向けてみてください。
何も恐れるものはないのです。
そして内なる声を聞いて今自分が何をすべきか問うのです。
批判もされないということは何もしていないという事です。
変わり者と言われた方が楽しい人生を送ることが出来ます。

過去から現代に至るまで人類は欲求を満たすために自然を破壊し続けた。
そのせいで多くの動物たちは絶滅し、森林は焼き尽くされて砂漠化した。
その為にあらゆる天候異変を引き起し自然災害が頻発したのです。
車を走らせるために石油が、電気を作るために自然エネルギーが
枯渇するまで掘りつくしたのです。
そのために原子力が電気を作りレアアースが石油の代わりとなった。
自然エネルギーから代替えエネルギーの交代の時期である。

デジタルAIの発達進化で便利になった分だけ人間の仕事が奪われた。
若者たちは将来を考えて収入が多い会社へと転職を繰り返す。
デジタル関連の会社、医療関係の会社、健康食品の会社、金融関係と
無くても困らない世界へと大量に移動する。
農業や小売店や大工などの職人や生活に身近な分野の人出が足りなくなる。

海外の人へ土地を売り日本が荒れていく、命の源である水源までも売り渡して奪われる。
少子高齢化で労働者が減るので海外から移住者を増やしていく傾向にある。
すぐに街中にチャイナタウンやコウリャンタウンが出来てしまう。
最近ではインドタウンやベトナムタウン、その上に移民を受け入れて
クルド人が大量に入って来た。
仕方がないと言えばそうなのだが、我々が愛した日本の自然も文化も
気質までが奪われればこの地は日本ではなくなる。

政治家も学者も経営者も傍観者になり果てて何も手を打たない。
「あとからくる者たちのために」坂村親民(詩人)
何も残さなくて良いのだろうか?せめて日本語と漢字と歴史と修身を守りたい。
何があっても次の世代の子供達の為に残さなければならない。

もう怒りの矛先を政治家や大人たちへ向けても良いからね。
東横キッズも、闇バイトに群がる若者たちも怒りの果てに生まれて
きたのだから、これをただの犯罪で取り締まっても根本は変わらない。
人が人間らしく生きていく教育をしっかりやらなければならない。
只の労働者予備軍の教育はもう必要は無い。

もうアメリカの言いなりになって奴隷のままでいるのはやめるべきである。
怒りの矛先を向ける相手を真剣に考えよう。