受け取らない
苦手な人からの言葉が気になって苦しんでいます。
気にしないようにすればするほど頭から離れません。
こんな時にはどのような解決方法がありますかという質問がありました。
例えばこの様な話があります。
お釈迦さまが弟子から聞かれて答えた言葉です。
周りの人たちがお釈迦さまを悪く言いますがお釈迦さまは平気ですか?
お釈迦さまの答えが「悪口をいくら言われても受け取らないことです」
そうするとその悪口は本人の元へ戻ることになる。
あなたが嫌いな人から贈り物が届いたら受け取らないでしょう。
そうすればその贈り物は本人の元へ送り返されるよね。
それと同じで何を言われても「受け取らない」というのが答えです。
さすがお釈迦さまの言葉は分かり易いですね。
我々の日常でも些細なことで悩むのはその悩みの種を受け取るからです。
その悩みの種はいつしか頭の中で大きくなり身動きができなくなる。
何故か人は聞きたくない言葉を聞くとその言葉から逃れられなくなる。
勝手にその言葉に苦しめられて悩みの深みにはまり込みます。
それは犯罪グループからの脅迫に苦しめられる人も同じです。
現場を見てしまったから仕方ない、指示を聞いてしまったから仕方ない、
車で送り迎えをするだけだと言われたので従っただけと言い訳する。
相手が自分の個人情報を知っているから家族を殺すと言っていた。
その一言に怯えて悪の組織から抜け出せなくなる若者たち。
人生経験が少ない分、解決方法が分からないのです。
「莫妄想」という言葉があります。
勝手に妄想をして悩むなよという意味です。
無学祖元禅師が北条時宗に言った言葉です。
「莫妄想(まくもうぞう)~妄想すること莫れ~」
-過去や未来を思い悩まず、今に集中する-
肉体や心の欲望、未来への不安や執着など、私たちの心を曇らせる
最大の原因が妄想です。 それをくよくよ考えるなというのが「莫妄想」
(妄想すること莫れ)です。
元寇の危機にさらされていた鎌倉時代、執権・北条時宗は、強大な元軍との
戦いに悩み、中国から招いていた無学祖元禅師のもとを訪れました。
無学禅師は時宗に「莫妄想」とさとしたといいます。
時宗はこの一言で決心を固め、今できるかぎりの防備に全力を尽くして、
あとは天命を待つ心境 にいたったといわれています。
結果、元軍は二度とも暴風雨に襲われ、壊滅状態になりました。
『転ばぬ先の杖』とは、「転んでケガをする前に、杖を用意して体を支える
準備をしておくこと」という成り立ちから、「さまざまなリスクや不測の
事態に対し、十分な準備をして備えておくこと」のたとえとして使用される
言葉です。「転ばぬ=失敗しない」「先=未来」「杖=準備」と置き換えれば、
意味が分かりやすいでしょう。
心配事が予測されるのならその前に準備をすることです。
苦手な人との応対、苦手な言葉への対応、苦手な状況に対する対処など
事前に予測して心構えをすることです。
完全に取り除くことは出来ませんから戒めとして少しは残しておくことです。
受け取らない!の逆に受け取る場合はこのようになります。
目標達成後の状況を具体的に思い浮かべる。
これも脳の「無意識」への働きかけになります。
決めた目標が達成したときの状況を可能な限り具体的に思い浮かべ
イメージすることで、脳がそのようにセットされ目標に近づく行動が
自然に起きていきます。
できればその時に感じるであろう感情や感触まで味わえるぐらい具体的に
イメージします。
例えばネイリストの資格を取得して開業することを目標にしたとします。
その場合は、開業したお店の部屋の壁などの内装、仕事机、置いてあるソファ、
窓から見える風景などを可能な限り具体的に詳細に頭の中にイメージします。
できればその仕事を開業できたときの嬉しさ、わくわく感も味わってみます。
仕事机の感触、窓の外から聞こえてくる街のざわめきなども体感します。
五感すべてで感じるぐらい具体的に思い浮かべることで、脳がセットされて
「その気」になり、自然に目標が叶う行動をとるようになります。
イメージの中から喜びを受け取るのです。
私も担当した新人アーティストに楽曲がヒットして武道館でコンサートを
開いているときの情景を思い浮かべるように指導をしていました。
バンド仲間とのリハーサルや当日の衣装や照明やスピーカーから流れる音も
会場に集まったお客様の顔も詳細に思い浮かべるように伝えていました。
もし何かの手違いで失敗してもそれをカヴァーする方法も想定して望むのです。
コンサート終了後に親や親しい友人や恋人も楽屋に呼んで大成功の乾杯を
酌み交わしている姿も想像するとモチベーションが高まりワクワク感で包まれます。
声が出なくなって歌えなくなったらどうしようか?歌詞を忘れてしまったら
どうしようか等ネガティブなイメージは取り除くのもプロデューサーの役目です。
成功したら海外でレコーディングするぞという素敵なプレゼントも効果があります。
最後にこの言葉もお伝えします。
運を引き寄せるのに一番必要なこと
運は、暗い人や、怒っている人、意地悪な人にはやってきません。
大切なことはたったひとつ。ご機嫌でいること。
運は楽しいこと、明るいこと、風通しのいいところ、気持ちいい場所が
大好き。ですから、たったこれだけで、運はどんどんやってきます。
とはいえ、今は先行きの見えない混沌としたご時世。そして現代人は忙しく、
多くの情報にも惑わされやすい環境にあって、いつもご機嫌でいるのも
難しいことと思います。
正しい運を引き寄せるには、
「悪口をいくら言われても受け取らないことです」
正しい運を受け取るときには、
「成功の夢が叶えられた時のイメージを具体的に描くこと」
この二つを守れば気持ちが楽になり頑張れますよ。