助言
古いつり橋のたもとに老婆が一人座っていた。
今4人の旅人が老婆の前を通り過ぎようとしている。
無事につり橋の向こうに渡り付くのは誰でしょうか。
ここで質問です。「貴方はどのタイプですか!」
旅人A老婆を無視して自分の判断でつり橋を渡り始める。
旅人B老婆を少し意識したが携帯ナビを頼ってつり橋を渡り始める。
旅人C老婆に挨拶をしてつり橋の話を聞き慎重につり橋を渡り始める。
旅人D携帯ナビも老婆の話も手に入れたのだが決断に至らずつり橋を渡らない。
答えは。
旅人Aを選んだ人は、全てが自己判断で行動優先です。
旅人Bを選んだ人は、迷走しながらも確率の高いデーター優先です。
旅人Cを選んだ人は、独断とデーターに頼らず人の助言が優先です。
旅人Dを選んだ人は、「知先行後」(朱子学)を守る情報収集が優先です。
そして
旅人Aは織田信長の様な破滅型のヒーロータイプ
旅人Bは豊臣秀吉の様な戦略型の成りあがりタイプ
旅人Cは徳川家康の様な人情型の苦労人タイプ
旅人Dは伊達正宗の様な思索型のインテリタイプ
人生の長い道のりで重要な決断をしなければならない時に、どのような行動を取るかという事が大切です。
目の前の状況だけを見て自分一人で行動を起こしてしまうタイプ。
自分の判断よりも常に提供されたデーターに頼ってしまうタイプ。
目の前の状況を俯瞰で見ながらも地元の意見を取り入れるタイプ。
全ての知識や情報が手に入ったとしても行動に移さないタイプ。
このテストで大切な事は、何故その橋のたもとに不自然に座る老婆がいるかという事です。
貴方にはつり橋のたもとに座る老婆の存在が、偶然か必然か考える余裕がありますかということです。
重要な決断をする時に強い人や成功した人の話ばかりに耳を傾けてしまうタイプ。
重要な決断だからこそ失敗経験者の意見や弱い立場の部下の意見に耳を傾けるタイプ。
重要な決断だからこそあらゆる情報を収集して思考を繰り返すタイプ。
人それぞれですが、いつかは決断を下さなければなりません。
ポイントは何が本当に重要な助言になるかという事です。
冷静に判断して心の中で考え、見える物や聞こえる音に敏感に反応する事が老婆の「助言」に繋がるのです。
「助言」は確立の高い架空話です。
絶対に成功するという話ではありません。
過去の多くの出来事の中から予測される現象を伝えるだけです。
それを聞き入れるか聞き入れないかは貴方の判断なのです。
古今東西を問わず、どのような名将も99%の自信の中で、残りの1%は「助言」に頼って来たのです。
貴方は1%の自信で99%を「助言」に頼っていませんか。