天地創造
伊丹谷良介うたライブ12月のテーマ「創造」。
私がこの言葉を聞くと最初に思い出すのが「天地創造」です。
創造(クリエイティブ)という言葉ともう一つ想像(イマジネーション)は
同義語のように使われていますが全く別物です。
創造は作り出すことが主として語られるものであり、
もう一つの想像はある物を対象としてイメージしたその変化をいう。
創造は破壊から始まり、想像は予感から始まる。
天地創造とは、
ユダヤ教・キリスト教の聖典である旧約聖書『創世記』の冒頭には、
以下のような天地の創造が描かれている。
• 1日目 神は天と地をつくられた(つまり、宇宙と地球を最初に創造した)
• 暗闇がある中、神は光をつくり、昼と夜ができられた。
• 2日目 神は空(天)をつくられた。
• 3日目 神は大地を作り、海が生まれ、地に植物をはえさせられた。
• 4日目 神は太陽と月と星をつくられた。
• 5日目 神は魚と鳥をつくられた。
• 6日目 神は獣と家畜をつくり、神に似せた人をつくられた。
• 7日目 神はお休みになった
天地創造の類義語としては「創世」あるいは「国生み」「天地開闢」などが
挙げられる。「国生み」は、もっぱら日本神話における国土創成の物語を指す
語として用いられる。「天地開闢(てんちかいびゃく)」は「世界の始まり」や
「宇宙が今の形になった初め」を指す語であり、特に中国神話における創世の
物語を指す語として用いられることが多い。
国生み/国産み[注 2](くにうみ)とは、日本神話を構成する神話の一つで、
日本の国土創世譚である。国生み神話ともいう。
イザナギとイザナミの二神が高天原の神々に命じられ、日本列島を構成する
島々を創成した物語である。
旧約聖書《創世記》の冒頭に述べられた世界の創造をいう。
それによると,神は混沌から,光と闇,水と天,陸と植物,太陽と月と星,
魚と鳥,獣と人間(アダムとイブ)を6日間でつくり,
7日目は安息の日としたという。この天地創造の神話は近代に至るまで,
キリスト教・ユダヤ教的世界観の基本をなした。
天地創造の場面を描くことは古くから試みられてきた。
中世の写本画や教会堂装飾では,アダムとイブの創造の場面が描かれることが多い。
サン・マルコ大聖堂(ベネチア)のナルテックスのドームのモザイクでは,
光の創造からアダムとイブの物語までの一連の場面が見られる。
また,ミケランジェロの描いたバチカンのシスティナ礼拝堂天井画には,
白い髪のたくましい神が現れ世界を創造する雄大な場面が繰り広げられている。
→創世神話
仏教的天地創造
現存するわが国最古の歴史書『古事記』に描かれた「神話の世界」。
そこには「国生み」「天岩戸」「八俣遠呂智」「大國主命」など、
日本人ならだれもが一度は耳にした神話が並ぶ。
それは、古代日本人の宇宙観や世界観を背景に、天地が形づくられ国家が
誕生する過程を、幾多の神々の姿になぞらえ描いた壮大な天地創造の物語である。
その冒頭を飾るのが「国生み神話」。
イザナギ・イザナミの二柱の神様が、生まれたばかりの混沌とした大地を
天沼矛で塩コオロコオロとかきまわし、矛先から滴り落ちた塩の雫が凝り固まった
「おのころ島」で夫婦となって日本列島の島々を生んでいく。
その中で、最初に生まれた“特別な島”が淡路島である。
その背景には、大陸や朝鮮半島と畿内を結ぶ大動脈“瀬戸内の海”の東端で、
畿内の前面に横たわる瀬戸内“最大の島”として、古代国家形成期に重要な
役割を果たした“海の民”の歴史があった。それは、古代国家成立の原点ともいえる
紀元前の弥生時代に始まる。
遠い遠い神代の昔…。まだ世界には形がなかった頃…。
国土創世の為、天より遣わされた伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
・伊弉冉尊(いざなみのみこと)の二柱の神は、どろどろの世界を凝り固める為、
「天の沼矛(あめのぬぼこ)」で大海原をかきまわした。
すると、その矛より滴る雫が、自ずと凝り固まって島となったという。
「自凝島(おのころじま)」である。
二柱の神はこの島に天下り、そこで夫婦の契りを結び、
国生みの儀式を執り行った。
そして二柱は次々と島をお生みになり、やがて誕生したのが
「大八州(おおやしま)の国・日本」であるという。(国生み神話より)
この神話を今に伝える「古事記」「日本書紀」によると、そのとき世界で
最初に生まれたのが「淡道之穂之狭別島(あわじのほのさわけのしま)」
すなわち淡路島であるといいます。
国土創生の神、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)が
最初にお生みになられたという淡路島。
ここには、我が国の始まりの時を刻んだ、国生み神話ゆかりの場所が数多く存在し、
訪れる人々を悠久の彼方へと誘います。
伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)は、国生みに始まる全てのご神功を果たされた
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が、後に余生を過ごされたという住居跡に
建てられた日本最古の神社。
他にも、神話の中の「おのころ島」だとされる「おのころ島神社」
「絵島」「沼島」など、島内のあちこちで神話の浪漫が漂っています。
我々が日常暮らしているこの世界はどのようにして作られたのかを
想像することも、国作りの創造へと繋がっていきます。
西洋的(キリスト教)な天地創造と東洋的(神話)な天地創造を
比較しながら悠久の浪漫の旅を楽しんでみては如何でしょうか?