不協和音とゆらぎ

 

「不協和音」

耳障りの良い和音の中に違う音を加える事によって新たな和音が生まれる。
同じリズムや和音の中でちょっと違う音が混じる事を不協和音と言う。
当たり前のリズムや和音に不協和音が混じるとそれをきっかけに新しい展開が起こることがある。

専門的に解説するとこうなる。

「楽曲的な狭義な定義」

1)和音のうち、構成音の3度と5度の音程が協音程(長・短3度と完全5度)である和音を協和音とし、
それ以外の和音を不協和音とする定義。

この場合、コードで言えば、協和音となるのはメジャーコード(M、無表記)とマイナーコード(m)のみ。
音同士がぶっかっていないディミニッシュコード(dim)、オーギュメントコード(aug)も
この場合は不協和音に分類される。

2)ぶつかっている音を含む和音。一般的に、短2度(長7度)、長2度(短7度)の2音程
(もしくはそれらのオクターブ転回形)は音同士がぶつかって聞こえるこれらの音程を含む和音を不協和音とし、
含まない和音を協和音とする定義。

この場合のコードで言えば、協和音とされるのはメジャーコード、マイナーコード、ディミニッシュコード、
オーギュメントコード、ディミニッシュドセブンスコード(dim7)であり、それ以外のコードは不協和音とされる。

3)演奏者のミスなどによりハモって聞こえない和音。
和音の構成音のうち1つでもピッチがズレると、その和音はたいていハモって聞こえなくなる。

この状態の和音を不協和音と呼ぶことがある。この場合の「ピッチのズレ」音階的なズレの場合もあるが、
半音未満の微小な音のズレを指すことも多い。

お分かりになりましたでしょうか。

1)人間社会でも同じように名門の出身で一流大学を出て一流の会社に勤めている同士は協和音です。
あくどい商売をして金持ちになりセレブの仲間入りをしようとする人は見た目には協和音なのですが、
不協和音として嫌われます。

2)政治家や企業の派閥でぶっかっているのは不協和音ですが。それ以外の人間関係が良好であれば協和音としてみなす。
所謂、打算的に付き合っているなかで得とみなせば協和音とみなし、損とみなせば不協和音とするという事です。

3)低レベル知識や情報で堂々と人前で話す。間違っているわけではないのですが、何かがおかしい。
場の空気にそぐわない話題で外す事は残念ですが不協和音です。
難しい事は言わないでみんなと仲良く過ごせる人は協和音なのです。

お分かりになりましたでしょうか。

「ゆらぎ」

自然界の音を聞くと身心ともに心地がよくなります。特に川のせせらぎは人の生体に良い影響をあたえます。
数年前からその振動をとらえて「1/Fのゆらぎ」というようになりました。

音楽療法ではこの「ゆらぎ」を中心に音作りをします。

自然界の音と生楽器の音の組合せから、脳内のホルモンに刺激を与えて明るく楽しい健康な身体作りをします。

「ゆらぎ」自体をはっきり定義するのは難しいんですが、
ものの予測のできない空間的、時間的変化や動きといったら良いと思います。

予測は、規則性があるからできるので、言い換えるとゆらぎとは、ものの空間的、時間的変化や動きが、
部分的に不規則な様子ともいえますね。

ゆらぎは、世に存在するすべてのものに表れます。
例えば、風は突然吹いて、そして突然止まることもあります。
風は不規則な動き、いわばゆらぎの代表格の1つです。

1/fゆらぎは、自然界に非常に普遍的に見られる現象で、ものの集団の動き方の根本法則のようなものらしい、
ということまでは分かっています。

そのほか、1/fゆらぎが生体のリズムと同じだということも分かってきました。

初めてこのことを発見したのは人間の心拍のリズムです。
他に、目玉の動き方や脳波のα波の周波数ゆらぎもそうです。

生体に、心地よさなど快適な感覚を与えてくれるんです。人間を心地よくしてくれる刺激には、
1/fゆらぎをしているものが多いのです。

その典型的なものが音楽です。
音楽の特徴は音響振動数のゆらぎ方にありますが、ほとんどすべての音楽は振動数のゆらぎが
生体リズムのゆらぎと同じになるようにつくられているのです。

(東京工大名誉教授武者利光より引用)

 

不協和音とゆらぎは別なものなのですが、音の不規則的なズレが、身体に心地よさと快適さを生みだすのには、
何か共通した原理がありそうな気がします。
規則正しく機械的に作られた音楽からは決して心地よさが生まれません。

「能」の世界で使われる音楽様式に「序破急」というのがあります。
最初はバラバラから入り、途中からまとまり始めます。そして最後はテンポが速くなり完全に一つになるのです。

この音のズレから心地よく幽玄の世界に誘われるのです。

また古代楽器に石笛という楽器があります。
神を降臨させる時に使う楽器なのですが、決められた楽譜はありません。
その上に神事の際には練習もしてはならないのです。

自然界の音と一緒にゆらぐようにして吹き続けるのです。

いにしえの時代から人はこのゆらぎの法則で身体を癒し健康になって来たのだと思われます。