自分売り込み




商品を売るためにマーケティングが生まれて物流全般の改革が行われて来た。
効率を科学で判断して世界に流通網を築いた。
どこの国の商品も生産量に合わせて欲しい国へ売ることが可能になった。
マーケティングの知識はハーバード大学で集約されていると言っても過言ではない。
私もハーバードビジネスレビューを座右の書として何冊も愛読して来た。
経営の知識はMBAで鎬を削って世界中から経営者の息子と娘が学んだ。
これらは学校の権威ではなく完全に教育ビジネスの先端を行く仕事である。
結局人間の購買意欲を高める方法を教えてくれるだけです。

日本のビジネスマンが自分を売り込むのが苦手で、
勤め先の説明から始めると相手から信用されない。
自分に自信のない人間だと思われるからである。
一般的に世界情勢や文化的な話から始めると評価が高くなる。
おしなべて日本人は自分自身の売り込みが苦手である。

特に女性は奥ゆかしさが美徳とされて教育されて来たので、
人を押し除けてまで自分を売り込むのが苦手である。
幸福の定義や生き方のスタイルを知らないで年齢を重ねる。
自分の魅力も知らないうちに将来の伴侶を探すのは危険である。
最近では適齢期と言う言葉は使われなくなったが、周りの友人が
結婚し始めると急に焦り始める。

一番大切な売り込みは好きな人を射止めるマーケティングである。
理想のタイプを決めて、何処に出没するか、どんな友人と交流しているか、
着ている服装や持ち物などでセンスを探る。人間性の調査です。
例えば絵の趣味を持っている男性とお付き合いをしたいと思えば、
出会いは絵画館でスタートするのが良い。
また好みの商品はそれを売っている場所から探すのです。市場調査です。

勿論、それ以上に自分磨きは怠ってはいけません。
自分が一番得意とする趣味や習い事に時間を取ることです。
一度身に着いた教養は奪い取ることが出来ません。(ユダヤの聖典より)
やりての男性は容姿端麗より才色兼備を好むことを知らなければ
無駄な時間と無駄な美にお金を使うことになる。
あなたは今の自分が好きですか?

おにぎりを食べたい人にフレンチ料理を作っていませんか?
ある女子大の人気教授がいて女子学生達は彼の心を射止めるのに
躍起になっていた。特にその中でも容姿端麗のS子が人目を憚らず
結婚を公言していたので、誰しもが教授を射止めるのは彼女だと思った。

しかし、数年経って教授が結婚に選んだのは一番大人しいA子だった。
S子は夢や理想を語り自分がどれだけ教授に相応しいかをアプローチしていた。
しかし、何故教授がA子を選んだのか謎だった。
後日、最も親しい友人にA子が語ったのは、私から結婚の言葉は一切使わなかった。
「先生のそばにいて一生お手伝いをさせてください」と言っただけである。

海外の講演会にも呼ばれるほどの忙しい教授である。
一息つきたい時にそっとお茶を出してくれる女性がいても良いと思ったのである。
S子のように語学堪能で社交的で美しい女性は教授には必要がないのである。
A子のような心が休める清楚な女性が求められていたのだった。
A子は教授が求めるおにぎりを差し出したのです。

皆さんも相手がおにぎりを食べたいのに、
フレンチ料理を出そうとしていませんか?

女性の地位が向上すると共に料理や育児に専念することがなくなり、
男性も家庭のことはシェアして料理も掃除も子育てもしなければならない。
家族全員がお友達の様に仲良く暮らすことが幸福だと思っている。
しかしこの流れが確立されると国が弱体化して、国力を支える為に、
海外から労働者も兵士も賄うことになる。
2050年(日本の人口が半分)には、自分達の財産を身内だけで守れない時代が来る。

鎌倉時代に雇い入れた力自慢の警備員が武士になり、
いつの間にか主人よりも権力を握るようになった。
ヨーロッパの箴言「ラクダと商人」の物語。
砂漠の夜に主人のテントにラクダが「頭が寒いので」
テントに入れさせてくれと頼み込んで頭を入れた。
次は「肩が寒いので」そして「お腹も寒いので」と次々に要求が
エスカレートして最後は主人をテントから追い出してしまう。

海外からの移民・難民を人道上の理由で受け入れていたらこの危険性がある。
日本人の優しさが国を奪われることになる恐れがあるということです。
英国もアメリカもカナダも同じ悩みを抱えている国です。
これは日本国民全員で話し合うべき問題です。

新人アーティストやタレントを売り出す時にどのような売り込みが良いか、
又どのタイミングが良いか考えるのがプロデューサーの役目である。
群雄割拠するほどの芸能界である。
モタモタしていると売れるものも売れなくなる。

私が狙うのは
① 市場があるか?
② 機が熟しているか?
③ ライバルがいるか?
④ 突破口は見つかるか?
⑤ こちらの魅力を伝えることができるか?
などを考えてタイミングを見て売り出すのです。
やみくもに発売してもヒットにはつながりません。
求めるお客様が増えたところで一気に販売します。

「啐啄同時」ひな鳥が卵から出る時に親鳥が殻をつつくタイミングと
つつく箇所が同時に起こることを言います。
ヒットと婚期を一緒にするのは失礼かと思いますが、
その瞬間を逃さないことです。

女性のあなたは結婚以外にも自分を売り込む場面は多々あると思います。
決して安売りはしないで下さい。
相手に合わせすぎると安っぽい女性に見られますよ。
就職先の会社も表向きだけで判断すると
中に入ってから苦しむことになります。
女性に優しいウェルビーングな会社は簡単に見つかりません。

憧れという字は心が幼(童)いと書きます。
早く大人の女性として成長してください。
いわゆる自分の魅力に早く気づいた人から幸運は巡って来ます。
まずは自分の魅力を知るところから始めてください。

教養は顔に出ます。
プライドは歩き方に出ます。
自信は声に出ます。
女性らしさは指先に出ます。

自分売り込みの為に自分磨きを怠らないようにしてください。