青春賛歌
「僕は、僕の若さに忠実だという自負がある」谷川俊太郎
若さに忠実とは何だろうか?
人生に志を掲げて熱く行動をすることが「若さ」というのか。
人生に夢を持ち続け純粋に向き合える期間を「若さ」というのか。
人生に使命を感じながら自らを捨て去る精神を「若さ」というのか。
それは狡猾な老人の様に全てを打算的に考えるのではなく、
一途な思いで苦界に飛び込む無心の状態を「若さ」というのでないだろうか。
激しく悩み・苦しみ・打ちひしがれて己の未熟さに気付いたとしても、
それを恥じることなく前向きに立ち向かえる事を「若さ」というのでないだろうか。
「若さ」とは理屈で考えるのではなく感性のひらめきを大切にすることである。
その感性のひらめきから生まれる直感こそが希望を作るのではないだろうか。
「たとえ20歳の若者でも挫折を感じて希望を失った時には老人である。
その反対に60歳を過ぎた老人でも希望を掲げて生きている時には若者なのである。」
人は信念と共に若く 疑惑と共に老いる
人は自信と共に若く 恐怖と共に老いる
希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる
サミエルウルマン「Youth」
「若さ」とは時代を素直に継承するのではなく破壊して未来を創造することである。
純粋に無形の夢を有形に変えることができる無限大の可能性を信じるべきなのである。
他者と比べた経歴や、能力や、優劣の差も、既存の価値観もまったく無意味である。
何事にも囚われることもなく信念に従い使命を追求することが「若さ」である。
「若さ」に忠実とは感情の赴くままに素直に行動することである。
理屈でなく身体全体で感情を表現できることが「若さ」というのである。
そして若き日は傷つくことや失敗の恥を恐れるべきではない。
おおいに笑われて屈辱感を味わい泣きながら強く成長しなければならない。
常識外れと言われても純粋な情熱に従う勇気が「若さ」を維持するのである。
そして「若さ」には「ロマン」を感じることが最も重要である。
愛する人を守る「ロマン」でこの国の未来を創造するのである。
「ロマン」の無い若さなんて色彩の無い絵画のようなものである。
「若き日に薔薇を掴め」
赤き薔薇よ 情熱の薔薇よ
その美しさにとげを隠し 魅せられし人を傷つける
恋に悩める若者よ 純粋な薔薇の前では成す術も無く 絶望に打ちひしがれる
その薔薇の美しさを 受け入れるのだ そして痛みを恐れず 握りしめるのだ
手のひらが赤き血潮に染まれば良い 若き日の傷はすぐに癒えるから
恩学より