自己超克ニーチェ
自己超克(じこちょうこく)とは哲学用語の一つ。
これはフリードリヒ・ニーチェによって提唱された言葉である。
自己が置かれている現状を超えるような価値を創造したり、
道徳を形成することから、人間としての本来あるべき
自己を形成していくということである。
「ツァラトゥストラ」はこう語ったでは、全ての存在というのは
その存在自身を越える何物かを創造してきたと言うことが
歴史であるがゆえに、人間というものも自身は、
何者かによって超えられるべき存在であるというわけである。
また創造者というのは人間にとっての意義と未来を与える者、
そして善悪は何であるかを創造する者である。
そしてニーチェの提唱する超人というのは自己超克を成しうる
創造者というべき存在にあてはまる。
ニーチェの「自己超克」という言葉は、「自分を変える」と言われる
言葉と同じ、または似ているものなのかという質問に対して、
単に変える、というおだやかなニュアンスではなく、
自己を縛っている価値観を根底から疑い、破壊し、新たな価値観を
築き直すくらいの根本的な変革です。
世界中が混沌とした時代を迎え、過去の経験と知識では解決の
役に立たないことを知るべきである。社会システムの変革を待つのではなく
自らが変革しなければ遅すぎるのに誰も立ちあがろうとしない。
座して死を待つ帝王のように「我関心にあらぬものは黙して語らず」の
姿のままで黙ったままである。
そしてこの時代の哲学者はAIの存在を知らない。
全ては人間が考えて自らが行動しなければならない時代で生きていたので、
当時定義した内容が当てはまらないことになる。
すべてに対して自問自答しながら自己超克を成し得る人間が超人ならば、
現代にはそんな人間は存在しないことになる。
自問自答はコンピュータに任せれば良いことで、
回答だけを受け取り行動すれば済む時代になっている。
哲学好きな人間は抽象概念を論理的に組み立て問題の解決を探る。
そしてその中で追い詰められた人間がどのような行動に移るか興味の
一点に的を絞る。私が哲学好きなのは子供の時より「人間って何」
「生きるというのはどうゆうこと」「幸福は手に入れるもの」「人生とは何」と
大人に聞いても誰も答えてくれなかったから宗教と哲学に興味を持ったのである。
単純に自己超克は難しいというハードルではなかった。
状況に応じてつねに過去の自分を乗り越えなければ
生きていけなかったから必要として取り入れていただけである。
自己を縛っている価値観を根底から疑い、破壊し、新たな価値観を
築き直すくらいの根本的な変革です。
自己が置かれている現状を超えるような価値を創造したり、
道徳を形成することから、人間としての本来あるべき自己を形成していく
ということである。
全ての存在というのはその存在自身を越える何物かを創造してきたと
言うことが歴史であるがゆえに、人間というものも自身は、
何者かによって超えられるべき存在であるというわけである。
また創造者というのは人間にとっての意義と未来を与える者、
そして善悪は何であるかを創造する者である。
哲学書は手引書であり指南マニュアルでもある。
語彙的には難解に書かれているが自分なりに平易にすればよい。
分かりやすく読みやすくして実践して書き残す。
それを読み返して更に実践を重ねて自分が納得すればそれでよい。
専門家は追求が仕事であるから実践よりも理論である。
理論的に納得して正しいと判断すればそれを発表する。
日本の哲学者の第一人者森信三は「恩の形而上学」という難解な本を
最初に発表している。学者も含めて多くの方々が手に取り
読んだことだと思うが、小生には難解すぎて最後まで読み切れなかった。
専門家ではないので時間をかけて謎解きに挑戦したいものである。
ニーチェの「自己超克」という概念は、人間の可能性と限界、
そして存在そのものを問いかける深い哲学的な概念です。
1. 現状への問いと新たな価値観の創造
現状に安住せず、常に問い続ける: ニーチェは、伝統や道徳といった既存の
価値観に疑問を投げかけ、新しい価値観を創造することを提唱しました。
現代においても、私たちは常に変化する社会の中で、過去の価値観にとらわれず、
新しい価値観を創造していく必要があります。
自己の限界に挑戦: ニーチェは、人間には無限の可能性があると信じていました。
快適なゾーンから飛び出し、自分の能力の限界に挑戦することで、
新たな自分を発見することができます。
2. 強靭な精神の鍛錬
困難を乗り越える力: ニーチェは、困難な状況を乗り越えるためには、
強靭な精神が必要だと説きました。逆境を成長の機会と捉え、そこから学び、
強くなっていくことが大切です。
自己責任の意識: ニーチェは、他人のせいにせず、自分の行動に責任を持つ
ことを強調しました。自己責任の意識を持つことで、より主体的に人生を生きる
ことができます。
3. 創造性と個性の開花
独創的な思考: ニーチェは、群衆に同調せず、独自の視点を持つことの
重要性を説きました。既存の価値観にとらわれず、独創的な思考をすることで、
新しいアイデアを生み出すことができます。
個性を大切にする: ニーチェは、個性を大切にすることを提唱しました。
他人に迎合せず、自分の個性を活かして生きることで、より充実した人生を
送ることができます。
4. 人生の意味を問い続ける
ニヒリズムへの対抗: ニーチェは、ニヒリズム(虚無主義)という思想を
批判し、人生に意味を見出すことの重要性を説きました。
自己の価値観を見出し、人生に目的を持つことで、より充実した日々を
送ることができます。
絶え間ない探求: ニーチェは、哲学的な問いを投げかけ、自己を深く
探求することを促しました。自己を深く理解することで、より自分らしい
生き方を見つけることができます。
具体的な活用法の例
自己分析: 自分の価値観や強み、弱みを深く掘り下げてみましょう。
新しいことに挑戦: 普段やらないことをやってみたり、新しいスキルを
身につけてみましょう。
読書や自己啓発: ニーチェの哲学書だけでなく、様々なジャンルの本を読んで、
知識や視野を広げましょう。
目標設定: 目標を立て、それを達成するために努力することで、
自己成長を実感できます。
自然と触れ合う: 自然の中で過ごすことで、心を落ち着かせ、新たな視点を
得ることができます。
ニーチェの「自己超克」は、現代を生きる私たちにとっても、
非常に示唆に富む考え方です。彼の思想を参考に、自分自身と向き合い、
より充実した人生を送るためのヒントを得てください。
ニーチェの思想は、一部の解釈によっては危険な思想と捉えられる
可能性もあります。彼の思想を参考にするときは、あくまで自己責任のもとで行い、
過激な行動に繋がるようなことは避けてください。
その昔は哲学者の言葉で心を乱して自殺する人も多かったと言います。
人間とはなど抽象概念の追求は終わりがない泥沼に入ります。
ただの読み物として楽しんでください。