平然

 

貧しくとも凛として生きろ。
辛くとも毅然とした態度で過ごせ。
悲しくても泰然として惨めになるな。
艱難辛苦あれど平然と受け入れよ。
悩みがあっても美しい所作に心掛けろ。
口を汚さず、苦労を出さず、静かに応じろ。


一度や二度の失敗で臆病になるな。
信念を曲げずにまっすぐ進めよ。
自分の心掛け次第で運命は変わるのだ。

ここに運命を変える方程式がある。

思考という種をまき、行動を刈る。
 行動という種をまき、習慣を刈る。
 習慣という種をまき、性格を刈る。
 性格という種をまけば、おのずから運命が変わる。

自らの運命を待つのではなく、自らの運命を変えるのだ。


目立たず、はしゃがず、騒がずに、何事にも動じない生き方をしろ。
平然とした態度で日々を過ごすのだ。

 

他人から言われる戯言に耳をかさず。
他人から受ける誹謗中傷に心うばわれず。
他人から誘われる欲と快楽に身をかさず。
自立独歩の信念を貫き通せ。

そこに運命の扉が開くのだ。 

苦労をすれば人間は丸くなるといわれる。
それは世間から非難を浴びるほどの苦労である。
深い反省と謝罪を繰り返しても犯したあやまちは許されるものではない。
心は傷つき身体は痛み意識は朦朧となる。

 

その上自分の失敗に対して協力者が批判する側に回り、人間不信になり、
自分を正当化する為に他人を逆恨みして開き直りする人も多い。

人としての「誇り」が消え失われるのである。

「誇り」があれば深い挫折を味わっても再起の道を自ら発見することが出来る。
自分の軸を立てなおし目指した道を真っすぐに歩んでいるからである。 

 

「誇り」とは使命感である。何をなすべきかを全うする精神である。
失敗を恐れる必要はない。「誇り」を失わなければ平気である。


泰然自若、凛として、動じない精神力を持ち、礼儀を忘れずに過ごす事である。