一瞬
一瞬の出会い。
一瞬の言葉。
一瞬の感動。
人はこの一瞬を見逃してしまう。
それは普段から一瞬を引き寄せるエネルギーを蓄えていないからである。
エネルギーの無い人間はどれほど素晴らしい出会いでも気付かずに見過ごしてしまう。
そして、どれほど力のある言葉を聞いても聞き逃してしまう。
その上、どれほど素晴らしい感動でも、ありきたりの出来事で片付けてしまう。
神様は、今生きていることが「奇跡」だと信じている人間にだけ一瞬を与える。
その一瞬を捉えるアンテナが敏感という第六感である。
敏感とは、わずかな変化でも見過ごさず感じることである。
頭の中で光が、空気が、風が、雨が、動くのを認知することである。
自然と共存する人間に本能の素晴しさを教える力が敏感である。
また人間同士が共存する為にも、相手の心の変化を読み取る力が必要である。
やさしさや、おもいやり、こころづかいは目に見えるものではない。
必要な時にそっと手を差し伸べることができるのも敏感の力である。
未来に続く大切な一瞬を見逃してはならない。
知識だけで価値を判断するのではなく、感性で価値を判断するのだ。
自然に逆らわずに素直な気持ちで一瞬を抱きしめるのだ。
8月 22nd, 2014 in
恩学