日日是好日

 

生きていれば知らないうちに恨みを買う事もある。
親切が仇になり傷つく事も度々ある。
逆にこちらの甘えが相手に大きな負担を強いてしまう事もある。

世の中は「智に働けば角が立つ。情に竿させば流される。
意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」(漱石)

それでも自分の道を歩かなければならない。

不器用でも、躓いても・傷ついても・もがき苦しみながら生きねばならぬ。
自分で決めたことの失敗で恨みが生じても受け入れるしかない。

今日が最後の日だと思えば何が起きても動じる事は無い。

一日一日が最高の日だと思えばすべての悩みも消える。
来る日も来る日も一日一笑・笑顔で合掌です。

対人関係においては、自分の意識よりも相手の意識が強く出る事があります。
そこに損得勘定が働くと一方的に受け身の対象になってしまうのです。

誰かより、目立とうとか、偉く成るつもりがなくても、立ち塞がる人達がいます。
自分よりも相手に光が当たると悪い噂を流すフレネミー達です。

友達のように近づき根掘り葉掘り個人情報を聞き出すのです。
笑顔の後ろに悪意が込められていて気を許すと思わぬ怪我をします。

解決方法は一つしかありません。無視をする事です。

韓国の諺に「枝の多い木は少しの風にも揺れる」というのがあります。
その通りです。枝の多い木は少しの風でも揺れてしまうのです。

我々が悩みに翻弄されるのは、心の中に無駄な枝が多いからです。
心の中の枝を切り落とさない限り、悩みと云う風に振り回されるのです。

悩みを理屈で解決を図ったり、感情で説得しようとしたり、自分の意地を通したりすると、
益々問題がこじれて混乱するだけです。

自分の人生を器用に生きようとする必要は無いのです。
不器用なままでカッコが悪くても素直なままで生きるのが自然なのです。

自分に必要な物だけを必要な分だけ取り入れることです。

それでも生きている内には知らぬ間に罪を作る事があるのです。

自分の進む道で起こる様々な出来事は、良くても悪くても受け入れるしかないのです。
毎日、毎日が人生に対して感謝と謝罪の連続です。

いつも、今日が人生最良の日だと思いながら生きるのです。

毎日を楽しく過ごすには無駄な枝を切り落とすしかないのです。
自分の価値観を人に押し付けたりせず、他人の価値観を羨む事も無く、自分なりの人生を作るのです。

すっきりすれば自然と笑顔も出て来るのです。

「日日是好日」
今日が最高の一日と思いながら過ごすのです。