砂漠の水

 

砂漠の真ん中に汚れた水たまりが有ります。
その水たまりの横にこんな看板が立っていました。

「3キロメートル先にきれいな水があります」。

多くの旅人達は喉が渇ききっているので悩みます。
この水を飲むべきか呑まざるべきか!

ここで質問です。「旅人と汚れた水の関係は!」

旅人Aは3キロ先にきれいな水があるのなら無理をしてでも歩き続けよう。
旅人Bは3キロ先までならこの汚れた水を少し飲んで歩き続けよう。
旅人Cは3キロ先に本当にきれいな水が有るかわからない、汚れた水でもたらふく飲んで、
のどの渇きを癒して歩き続けよう。
旅人Dは立て看板を隠して、汚れた水を売れば大もうけできると、水を旅人に売りつけたのです。

貴方はどのタイプですか。

旅人Aは努力すれば成功につながるという事を盲信するタイプです。
旅人Bは現状と予測を冷静に判断して行動するタイプです。
旅人Cは先の事よりも今が大切だと欲に溺れるタイプです。
旅人Dは何事も利益優先で人情よりも勘定を大切にするタイプです。

そして

旅人Aは3キロ手前で喉の渇きの為に息絶えて死んでしまいました。
旅人Bは喉を少しだけ潤したので3キロ先まで歩く事が出来ました。
旅人Cは1キロも歩く間もなく汚れた水のせいでお腹をこわして死にました。
旅人Dはお金をためる事に成功したのですが、砂漠の盗賊に襲われお金と命を失いました。

「臨機応変」という言葉があります。状況に応じて変更すると云う事です。

堅い信念と熱意だけで何事も計画通りに推し進めようとして判断を誤り失敗する経営者が多いのです。
計画変更を意志薄弱と取られるのではないか、思い付きの判断を優柔不断と取られるのではないかと心配するのです。

どのように会社を経営してどのような会社にしたいかは、社会の変化や顧客の嗜好に応じなければ成り立ちません。
誰も汚れた水など飲みたくはないのです。

しかし、突然解決しがたい問題が起こった時に、目的が明確にある経営者は汚れた水に躊躇することなく、
会社の延命になるのであればと少しだけ飲む事をします。

浅薄で思慮分別の無い経営者は会社よりも、自分自身の保身の為に汚れた水をガブ飲みしてしまいます。

人道的利他の心を持っていない経営者は、他人が困っている時に自分は飲まずに商売を考えます。
それぞれのタイプの経営者がいます。

「臨機応変」とは、正しい方向に向かう為に判断をするキーワードです。

その時の状況に合わせて正しい変化をする事です。
機に臨み変に応じて適宜な手段を施すことが「臨機応変」なのです。

経営者の方には、「水」と云う文字を「金」と云う文字に置き換えてみると良く分かると思います。

「砂漠の水」から学ぶ事は多いのです。