合掌
合掌とは両手をそろえてあわすすがたであるが、
人間の姿のなかではもっとも尊いすがたである。
合掌すると宗教的な信念が湧き出るばかりでなく、精神が統一されてくる。
大自然の理法にかなった身心合一のすがたである。
鎌田茂雄「観音経講話」38ページより
私は宗教家でも哲学者でもない。
そのような人間が何を偉そうなことを言っているのかと
叱責を受ける覚悟で文章にしている。
何もしないよりは、何かをした方が良い。
何も言えなくても、何かを言った方が良い。
勇気づける事も、一緒に泣く事も、必要なときには、しなくてはならない。
ただ両手を合して祈ることしか出来なくても祈るべきなのである。
そして、大切なのは目の前の悲しみを共にする事と、
悲しみをのりこえて立ち上がる時に、両手を差しのべることである。
話題になる期間は一瞬である。
それ以降の人生の方がずっと長いのである。
被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
合掌
4月 4th, 2011 in
恩学