ハニートラップ

 

一般的には馴染みの無い言葉です。

外交官が海外に出向いた時に、先方の国から接待と称して女性を紹介される事です。
そして甘い誘惑に負けて情報を要求される事です。

勿論、多くの場合は女スパイが担当するのですが、時には接待専門のプロの女性が担当する事もあります。

2004年上海総領事館員自殺では何度もこの「ハニートラップ」という言葉が飛び交いました。
カラオケルームで知り合った女性(この女性がハニートラップ)をネタに、
中国側から機密文書の提供を何度も迫られたのです。

そして、日本の国を守る為にはこの方法しかありませんと書き遺して自殺をしてしまいました。

まるで映画の様ですが、現実に起こった話なのです。
元外交官佐藤優氏の著「諜報的生活の技術」の中にも
セックスと情報という手法は頻繁に使われているという事が書かれています。

最近では2011年5月に元IMFの専務理事が、NYのホテルで女性従業員に猥褻な行為をしたという事で、
騒がれていたのが記憶に新しいかと思います。

本人はフランステレビのインタビューで「今回の件は仕組まれた罠であり陰謀だと」
強行に身の潔白の主張をしていました。

その後アメリカの検察側からこの件の取り下げが行われたのです。

怪しいですね。裏取引がにおいます。
しかしいずれにせよ、女性の絡んだ事件は立証が難しいのです。

一つの部屋の中での出来事に真実は図りかねないからです。

政治的・経済的重要人物が突然失脚する裏には、ほとんどの場合女性スキャンダル、
この「ハニートラップ」によるものが多いのです。

女性の誘惑による甘い罠なのです。

その代償は計り知れないほど大きいのです。
ハニートラップでは無くても、元アメリカ大統領クリントン氏は、
女性秘書とホワイトハウスの中で卑猥な行為をしたとして、世間から非難を浴びて失脚を余儀なくされたのです。

日本の元総理大臣宇野宗佑氏も就任後3日目に神楽坂の芸者からの情報で失脚したのです。

大阪の元府知事横山ノック氏も、選挙カーの中で女子大生アルバイトに猥褻行為をして辞職するはめになりました。

全ては女性側からの訴えによるもので、その確証はどのようにして得たのかが疑問である。

しかしこの「ハニートラップ」は、決して珍しいものではない、
世界三大美女の一人であるクレオパトラこそ「ハニートラップ」の元祖のような女性であった。

ギリシャの英雄カエサルもアントニウスも彼女の甘い罠にはまったのである。

古今東西どのような強靭な男達でも「権力と金と女」を与えると三日で駄目になるということは真実である。

余談であるが、最近この様なワシントンポストの記事を読んだ。

アメリカのビジネスマンの中では中国で使用したIPODは中国を出る時に使い捨てる人が増えているそうだ。

「もしあなたがiphoneやBlackBerryを使えば、連絡先やカレンダー、メールなどその中のすべての情報は
瞬時にダウンロードされてしまう。地下鉄であなたのそばに座っている誰かは、
あなたがそれらの電源を入れるのを待つだけで良い。それだけで情報を盗み出すことができる」などを述べ、
「中国は他の国より安全ではないため、旅行者は携帯電話やPCに自衛策を講じるのが賢明だ」としている。

「ハニートラップ」よりも巨大な「インフォトラップ」(造語)一瞬にして情報が盗み出されるのである。

女性の甘い誘惑を使わなくても通信機器だけでスパイ活動が出来る時代である。