真善美とは
日本の美を語るうえで必ず出て来る「真善美」
意味は朧気に理解していても本質を語ることは難しい。
「知性から真を得て、意思から善を得る」という発想が、
「真善美」の考え方が誕生する前にはありました。
日本の美に対する感受性の中心には、自然を尊ぶ思いが存在します。
古代の宗教観、特に神道においては、自然は神聖な存在とされ、
そのため自然の美しさや変化に魅了される心が日本人の精神に深く根付いています。
特に、山や川、木々、花々といった自然の要素は、日常生活や芸術表現において
なくてはならない存在です。
鎌倉時代に入ると、禅の影響により、より洗練されたシンプルな美意識が
確立されました。ここで「侘び寂び」という概念が登場し、不完全さや
静けさに潜む美しさが重要視されるようになりました。この影響によって、
茶道や庭のデザインにおいても自然とのバランスがさらに
強調されるようになりました。
近世においては、町人文化が栄え、一般市民の生活に根ざした新しい美意識が
芽生えました。浮世絵や歌舞伎といった身近で楽しめる芸術が流行し、
これまでにはなかった色彩や表現が盛り込まれるようになりました。
この時期は、「粋」や「雅」といった洗練された感覚が人々の生活に影響を与え、
多様性が生まれました。
つまり、信念のベースは、真実を判断する力を、学問を志して獲得し、
自分を意志の力で律することによって自分を正しい行動に導くことが
よりいい人としてのあるべき姿であるということになっています。
「真善美」という言葉は、感性から生じる「美」がこれにプラスされ、
社会的・自然的・倫理的に超越した存在というような意味合いで生まれました。
哲学的に「美」という概念についての考察が行われている。
明治維新以降、日本の哲学者たちは「言葉」「身体」「自然」「社会・国家」
といったテーマについて深く思索してきました。
特に「美」に関する探求は、私たちの日常生活に密接に関わっている
テーマであり、哲学の中でも重要な位置を占めています。
「真善美」という言葉でまとめられるように、真理や善の問題は難解であり、
容易に答えが見つかるものではありませんが、美については誰もが
経験しやすいものです。
美は単に見る対象に存在するのか、それとも見る側の主観に依存するのか、
また、美は直感的に感じられるものなのか、それとも思考のプロセスが
関与するのかという問いも提起されています。
美の本質についての様々な考察が行われました。
多くの読者が、哲学が「美しいとは何か?」という問いに対して
明確な答えを示せていないと感じていました。
特に、哲学は形而上学的な遊びに過ぎず、実際の問題解決には
寄与していないとの意見がありました。
また、西洋美術史を引き合いに出し、時代によって美の概念が
変遷していることを指摘する声もありました。
これに対して、普遍的な美しさは存在するとしつつも、
それを言葉で説明することの難しさが強調されました。
「キレイ」と「美しい」の違いについての気づきも多く見られました。
ある意見では、見た目の美しさだけではなく、精神性や生き様が美しさに
必要だというものがあり、読者自身の価値観を反映した深い考察がなされました。
美とは何かを探求する中で、真理や感性についての議論もあり、読者は美を
理解することの難しさを感じていたようです。
美学とは、美とそれが人間の心身に及ぼす影響について研究する学問である。
科学的な観点から見ると、美学は心理学、神経科学、哲学、美術史などを
包括する学際的な分野である。
このセクションでは、美学の背後にある科学を探求し、それが美の知覚に
どのような影響を与えるかを検証する。
美学研究には長く複雑な歴史がある。古代ギリシャでは、プラトンや
アリストテレスといった哲学者たちが、美の本質と人間社会における
役割について議論した。
その後、ルネサンス期には、芸術家や思想家たちが美学をより深く
探求し始め、芸術理論や批評の発展につながっている。
今日、美学は進化を続ける活気ある研究分野である。
近年の神経科学と心理学の進歩は、私たちが美を感じるメカニズムに
新たな光を当てており、研究者たちは美学と人間の経験の複雑な関係を
探求し続けている。美学には普遍的な側面もあるが、
文化的・歴史的要因によって形成される側面もある。
美学の科学は複雑で多面的な分野であり、幅広い学問分野を
包含している。美の知覚における脳の役割、美的経験を構成する要素、
美学に対する文化的・歴史的影響を理解することで、人間の表現の
多様性をより深く理解することができる。
自然の美しさは複雑で多面的な現象であり、心を落ち着かせる効果、
遠近感を与える能力、多様性、季節の移り変わり、創造性とのつながりなど、
さまざまな要素を包含している。自然が私たちの生活に与える影響を理解する
ことで、未来の世代のために自然界を保全し保護することの重要性をより
理解することができる。
自然とアートの結びつきは多面的かつ複雑であり、インスピレーション、
自然素材、環境意識、科学、自然保護などを包含している。
このつながりを探求し、祝福することで、アーティストは見る人を鼓舞し、
感動させる作品を創り出すことができ、自然界の美しさと複雑さに対する
理解を深めることができる。
私たちが環境問題に直面し、より持続可能な未来に向けて努力し続ける中、
アートは私たちと環境との関係を形成し、保全活動を促進する上で重要な
役割を果たすことができる。
その為にデザイン思考で考える「アニマルSDGs」の提唱をしています。
我々は国連を通じてSDGs18番目を「未来の子供たちのために」の
運動を、世界のクリエイターや見識者と共に行動を起こしています。
日本的美学思考で人間と動物が手を組み循環型の環境再生モデルを
教育に取り組むように働きかけています。
日本には「知性から真を得て、意思から善を得る」という発想が、
「真善美」の考え方が誕生する前にはありました。
勿論、我々は生まれた時から四季の有る自然からたくさんの
「美」を享受していたのです。