タイミング
同じことをやっても成功する人としない人がいる。
成功した人には、豊富な知識と経験があったからだとか、人脈があったからだとか、
運が良かったからだと云う人がいます。そうとは一概に言えません。
私はタイミングだと思います。
その時、その場にいてすぐに行動を起こす人と、あとで考えてから行動を起こす人とでは大きくタイミングに差が出ます。
かといって闇雲にすぐに行動を起こせば良いと云うだけの話ではではありません。
動き出す時期の質(価値)とタイミングが重要だということです。
それではタイミングについて考えてみたいと思います。
タイミングの良い人は、普段からあらゆる状況を想定して事前に準備を整えている人です。
収集されたデーターを基に、どのような時にでもその場に応じて判断が出来る人です。
想像力の設計図を持ち歩き必要に応じて取りだす事が出来る人です。
タイミングの悪い人は行きあたりばったりの人生で計画性の無い人です。
想定外の状況では正しい価値の判断が出来ず見過ごしてしまう人です。
依存症が強く他人の意見に左右されやすい優柔不断な人です。
勿論、タイミングが作れない人を悪く言うつもりはありません。
自分なりのタイミングの取り方を学べば良いのです。
「ピンチはチャンス」という言葉があります。
ピンチの時こそチャンスが訪れると解釈されています。
チャンスは現れるのではなく追い詰められた時に生みだされた結果がチャンスなのです。
どのようなチャンスもタイミングを少しでも外せば成功はしないのです。
それではタイミングの見分け方と、タイミングの鍛え方を考えてみましょう。
タイミングの見分け方としては、常日頃から情報のアンテナを立てて、このような仕事がしたいなと計画を立てる事です。
そうすると常に第三者の言葉や情報に敏感になります。
自分にとって必要な情報が蓄積されれば判断能力も高まるのです。
突然、望んだ仕事が提案されても掴み取るタイミングが分かるのです。
又、別の方法としては自分のお手本に成る人を探すことを薦めます。
その人の選択方法・考え方・準備・進め方・実際の行動をウォッチングするのです。
そこでどのタイミングで判断や決断をしているかをリサーチするのです。
そこからタイミングの見分け方を学ぶこともできるのです。
見て真似ることが「学ぶ」の語源です。大いに学びましょう。
タイミングの鍛え方としては仮想ビジネスを作りだす事です。
先ずあらゆる情報から幾つかの情報を選択します。
選んだビジネスのプロジェクトに参加したつもりで推移を見守るのです。
自分の想定した判断の時期や交渉内容や計画と合わせて成功の確率を確かめるのです。
最初は上手くいかないケースの方が多いかと思います。
しかし、上手く行かなかった原因と結果を分析し今後の参考にするのです。
この蓄積されたデーターがタイミングを鍛えることになるのです。
私は若い頃にいつも一億円~三億円の企画書を数本持っていました。
チャンスが巡って来た時にタイミングを逃さない為にです。
チャンスは瞬間にやって来ます。あっと言う間に通り過ぎて行きます。
その為にも仮想ビジネスを作りだしタイミングを鍛えなければならないのです。
タイミングで一番危険なのは、市場の分析や将来性の検討もせずに、他人の意見やニュースを鵜呑みにする事です。
また専門家と言われている証券会社や経済評論家の分析を正しいと信じる事です。
自分の判断を狂わせる情報は絶対に取り入れない事です。
タイミングを遅らせる一番の原因は「迷い」です。
チャンスは座っていて手に入るものではありません。
飛びまわって走り回って捕まえなければ逃げて行ってしまうのです。
タイミングを見分けるのも、タイミングを鍛えるのも、あくなき探究心と好奇心と情熱がなければ無理なのです。
チャンスの神様は足り回っています。逃さない様にして下さい。