信頼と期待
SNS上には感動の言葉の羅列が目に付く。
読みやすいように箇条書きにしている。
私も同じ手法を使うが果たしてこれは記憶に残るのだろうか?
多分発信者は思い入れがあっても受信者は無関心な場合が多い。
日々テレビに流されるコマーシャルは15秒から30秒サイズで作られる。
これを何回も繰り返して放映するので先に子供たちがCMを覚えてしまう。
CMは正しい日本語ではなくダジャレに近い造語が多いのが気になる。
そして商品とは無関係なお笑いタレントやアイドルが笑顔で会社名を言う。
消費者が商品選択の場合に「この名前聞いたことがある」で
買ってしまうことが多い。マーケテイングのAISASの法則です。
最近ではテレビよりSNSに流す方が、効果があると判断している。
一番気に入らないのはお酒と公営ギャンブルのCMである。
不特定多数の人達が見る公共の電波を使い悪影響の垂れ流しである。
儲かれば良いとする考えで作られるCMに対する企業の倫理は何処にある。
飲酒もたばこもギャンブルも年端もいかない子供への影響の配慮に欠ける。
何が秩序正しく規律を守る日本人なのか?嘘だらけである。
このようなCMに出演しているタレントや映画俳優は
イメージダウンにつながる心配はしていないのだろうか?
高額な報酬ならなんでもよいと営利主義になっているのだろうか?
お笑いを売り物にしている芸人さんは論外である。
もともと非常識を売り物にしているので一向にかまわない。
観なければ良いだけである。
正しい漢字に秘められた正しい解釈をしていれば正しい人間が育つ。
日本語表記は漢字・カタカナ・ひらがな・アルファベット・数字の5表記があり
右側から・左側から・上から下に自由に書くことが出来る。
最近では絵文字が加えられて6表記になったとも言われています。
世界でも珍しく識字率が高いのは漢字国家であるからである。
しかし我慢強くあれこれ欲しがらず必要な物だけを手に入れる
倫理的教育が完全にこの国から消えた。
規律なき民主主義、悪徳商法自由経済はアメリカから持ち込まれた。
いつの世も時の政治家に全幅の信頼を寄せて国民は思うままに従った。
しかし世界広しといえど政府に頼りすぎる国民は決して幸福にはなれない。
アメリカや中国の奴隷議員ばかりと失望しても抵抗は出来ない。
70年代、心ある若者たちは学生団体を主軸にして安保条約反対の声を上げた。
新宿西口で機動隊に殴られデモ行進を続けたが卒業前に親に泣きつかれて
力尽きた。その頃の若者たちはもうこの国も大人たちも信じないからと
海外へ飛び出して行った人間も多かった。
私も北回りの安いチケットを手に入れて英国へ渡った。
デジタルモバイルで感動の言葉を眼にしても流している場合が多い。
例えばこのような言葉を見た時にあなたはどのように感じるのだろうか?
「自分の幸せ」と「相手の幸せ」は違うこと
「悪い所」より「良い所」を見つけること
「言葉」に「責任」を持つこと
「知る」よりまずは自分を「知る」こと
文字を見る限りでは良い言葉ばかりである。
これをどのように受け取るかが大事です。
そして実践の方法が無ければただの言葉のメモになってしまいます。
人生の最後にスティーブジョブスが語ったこと
人生の最後に悟った紛れもない5つの真実。
金持ちになるために子供達を教育するのではなく
幸せになるために子供を教育するのだ。
そうすれば、彼らは大人になったとき
値段ではなく物の価値を知ることができるだろう。
食べ物を薬として食べなさい。
食事として薬を食べなければならない。
あなたを愛する人たちは決して見捨てることはない。
たとえ諦める理由が100あったとしても。
彼らは耐える理由を一つ見つけるだろう。
ただ早く歩きたいなら一人で行きなさい
でも、遠い道のりを歩くなら、仲間と共に進むべきだ。
世界で最も優れた6人の医師は、
日差し、休息、運動、ダイエット、自分への信頼、そして友人たち。
全てのステージでそれらを保ち、健康的な人生を楽しもう。
信頼は正しい発言をしたから良いのではなく、
正しい行いをしてから生まれるのです。
期待は他人に求めるのではなく自分に求めるのが大切です。
他人に期待すると失望が現れますので期待しないことです。
私の座右の銘は「愛語よく回天の力あり」です。
美しい言葉を使う方が正しいコミュニケーションが取れます。
どのような言葉も気を付けなければならないのは相手の受け止め方です。
自分が正しいと思う言葉でも相手を傷つけることもあります。
最低のマナーとして、
一) 勇気を与える言葉は面と向かって伝える。
二) 戒めの言葉は人のいないところでする。
三) 褒める時には他人から伝わる方が嬉しくなる
この三つを守ってください。
どんなに良い言葉でも伝え方を間違えれば相手に恥をかかせることもあります。
そして心に傷をつけてしまいます。
たった一言でも自殺の誘導になる事があります。
言葉は人生を変えるほどの力があることを忘れないでください。
そして極力「愛の言葉」をお使いください。
信頼するから期待をする、期待をするから絶望が生まれる。
私が最近学んだことは、言葉はほうり投げるのではなく手渡しすること。
それも、その言葉を求めている人、受け止める人の期待度にもよります。
昔TPOという言葉が流行りました。
時間と場所と目的と言う意味です。
話をするときにはまさしくその時の時間(朝・昼・夜)が気になります。
そして市民講座や大学の講義や社会人のフォーラムなどは場所も重要です。
そして最後に目的です。
主催者側とお客様のニーズが何かを知らなければなりません。
年齢も大きなファクトになります。
信頼と期待に応えるために正しい情報を集めるようにしなければなりません。
そして常に発信することも大切です。その時は言葉の手渡しをしてください。