ほら!!

 

自分の事は自分が一番良く知っているつもり。しかしほら!!!

「見る」

なんでも見えると思っているのは勘違いである。

ほんとうは近い物でも見る事が出来ない。

何故なら一番近い右目を左目から見る事は出来ないからである。

「聞く」

周りの音より大きな声でしゃべるんじゃない。

もっと聞く努力をしなさい。

あなたを守る自然はとてもおしゃべりだから、その声も聞いてあげなさい。

「匂う」

バラの花を匂う。果物の香りを匂う。

好きな人を匂う。晴れ渡った日の大地を匂う。

色々な匂いを嗅ぐけれど、怪しげな人の匂いも分かるかな!

「話す」

自分の言いたい事ばかり言うんじゃない。

自分の存在を示したいからといって、他人の口を塞いでいけない。

相手が3しゃべったら、自分は1ぐらいが丁度よいのです。

「触る」

痛いところを触ってあげなさい。

チチンプイプイ飛んで行けと言ってあげて下さい。

好きな人の手を握り締めてあげて下さい。

ギュッと抱きしめてあげて下さい。

エネルギーの交歓が大切なのです。

ほら!!気分がよくなるでしょう。

「知る」

知っているつもりでも本当は何も知らない。

何故なら自分のお腹の中に何があるかも知らない。

腹に落ちない。腹に一物。腹が黒い。腹を固める。

もしかしたら腹の中には悪人が住んでいるのかもしれない。

「食べる」

ミシュランのガイドブックを見ながら星めぐり。

今日は幾つの星の店に行くのかな。

いつも何を食べたかばかり言うんじゃないよ。

誰と食べたかが大切なのだから。

どの店に行ったかが重要じゃなくて、誰と行ったかが重要なんだよ。

「歩く」

銀座の聾唖のホステスさんが言ってた。

少し止まるから歩くという字になるんだって。

だから歩いていてもたまには止まらないと駄目だよ。

がんばりすぎているのかな。

「ほら!!」

自分の事は自分が一番良く知っているつもり。しかしほら何も知らないよね。