Don’t Look Back




過去を見るな、過去に縋り付くな、過去を振り返るな。
歩いてきた道ばかりを見ていても何も始まらない。
その上に遺跡のような教科書を読み漁っても得られるものはない。
自分が劣っている部分を何度も確認しても成長するわけではない。
前向きな行動こそ最良の解決方法である。
今こそ手を動かして足踏みをして土まみれになるのだ。

若者たちよ!都会の病院で生まれてコンクリートの家に住み、
金儲けばかり考えて、果ては精神的に壊れて行き場を失う。
これが幸福かと高層ビルを眺めてため息を吐く。
どこにも自分の居場所が見つからず夜の繁華街を彷徨歩く。
騒音のダンスホールでおかしな動きの奴らと共に踊りまくる。
夜明けのカラスたちと始発電車に乗り込みねぐらに帰る。

今こそ目覚めよ!沢木耕太郎の「深夜特急」を片手に海の向こうへ渡る時だ。
今やパソコンとスマートフォンがあれば何処の国でも道に迷わない。
最悪なアナログの状況と最強のAIを組み合わせて生き残ることを薦める。
生きるために働き、生き残るために仲間を作る、生きる夢を掴むために彷徨。
諦めずにワンピースのルフィと同じ体験をするのだ。
きっと自分の国で2〜3年行方不明になっても誰も気にしない。
今こそチャンスである。

グローバル!世界が一つなんてまやかしである。
SDGsなんてスローガンは理想であって実行不可能である。
トランスジェンダーの意味もわからずに議員たちが騒ぎ立てる。
ウェルビィーングな働き方も報酬に反映されなければ意味が無い。
若い労働者が響きの良い音に騙されているだけである。
そろそろ目を覚ましてくれよ。

これから最強の敵はAIなのだ、ここに勝つのは
人間性と想像力なのだが、SNSのフェークニュースに
惑わされて臆病になるなよ。
自分の意識と感性で敵が味方かを判断するのだ。
無意識の意識を働かせて野生に戻るのだ。
不登校はもはや当たり前、出社拒否も当たり前、
結婚拒否も当たり前の時代になっている。
過去の枠(常識)から離れ無ければ未来に手が届かないのだ。

後ろを振り返るな!未来は前方にしかないのである。
歴史に学び過去の書物からエキスを搾り取り現代に応用する。
所謂、アナログとAIの化学反応を起こす能力が必要になる。
古代地層に堆積された動植物の死骸が石油となり、
我々人類のスピードアップに必要な原動力となったように、
全てをエネルギーとして新世紀の化石燃料を現代に甦らせるのだ。

現代の若者たちはスマーフォンとコンピューターで
世界と繋がることが出来る。
大切なことは違う音が集まって音楽になるように、
世界の個性が集まって改革を進めることだ。
そして全て世の中の摂理は複雑でなく単純なである。
均一化させようとする政府に教えていかなければならない。
違う音とは個性なのである。世の中を構成するということは、
異種の集合体であることなのです。それは楽しいことである。

一つの国の言語(英語)と一つの通貨(ドル)を使わせ、
世界中で仕事を薦めるのは奴隷の鎖とおもわないか?
その鎖を操るのはアメリカなのである。鵜飼の鵜匠と同じである。
我々は自国の文化や風習をもっと大切にすべきだ。
レジリエンスの時代はグローバルからグローカルへと移行する。
自分たちで自然資源を利用して燃料と食料を自給自足する、
そして自然圏の保全と管理をする事になる。

リーダーとは最悪な状況を想定して次の手を打てる者をいう。
そして手を打つ順番を間違えないことである。
自国の被災者の救済より他国の支援を支援する必要は無いのである。
我々は持てる力を最大限に発して最小の災いごとで済ませるのだ。
快楽を手に入れる前にもっと学びを取り入れなければならない。

至急ジェレミー・リフキンの「レジリエンスの時代」を読み、
未来の参考書として語り合うべきである。
もう後ろを見てもそこから未来は見えないのである。

これまでの「進歩の時代」において人類は、地球の恵みを収奪し、
商品化し、消費を最大にして生きてきた。
だが、無限の成長と超効率化を絶対視したせいで、
環境危機と地球温暖化が発生。洪水、干ばつ、熱波、山火事、台風が、
生態系とインフラを破壊し、人類の生存を脅かしている。

この危機を脱するために必要なのは、「レジリエンスの時代」への大転換。
地球を人類に適応させるのではなく、人類を地球に適応させるのだ。
自然と共感的に関わるためには、経済・政治・社会の見直しが必須である。
科学技術にも精通した世界的な経済社会理論家が、未来への処方箋を示す。

著者紹介ジェレミー・リフキン
経済社会理論家。欧州連合、中国、メルケル独首相をはじめ、
世界各国の首脳・政府高官のアドバイザーを歴任。
経済・社会・科学技術を分析し、未来構想を提示する手腕への評価が高く、
アメリカ政府の政策形成にも大きな影響力をもつ。
経済動向財団会長及びTIRコンサルティング・グループ代表。
ペンシルヴェニア大学ウォートンスクール上級講師。
『限界費用ゼロ社会』、『エイジ・オブ・アクセス』、『第三次産業革命』
などが世界的ベストセラーに。
1980年代から気候変動の危機を訴えるなど先見性にも定評がある。

暫くは私の座右の書として何度も読み返すことになる。