痛みの根本




心の痛みなら良き音楽を聴いてください。
体の痛みなら良き医者に聞いてみてください。
悩みの痛みなら良き哲学者の本を読んでください。
間違っていけないのは占い師や町医者に頼っていい加減な診断を受けないことです。
良き解答とは信頼できる専門家の意見です。
安易に痛みから逃れたいためにお酒やドラッグにも溺れないことです。

痛みは身体からの叫びです。例えば頭が痛ければ内臓や足からシグナルが発信されて
痛くなることもあるのです。頭痛薬を飲んでいっときの痛みから逃れても
何も解決はしません。薬はその部位の機能を鈍らせるだけで本来の解決には
ならないのですから。
いちばん危険なのはその痛みから逃れるために大量に薬を飲むことです。
最近10代から20代の若い世代を中心にオーバードーズが増加しています。
悩みを一人で抱えて自死を選んでも何も解決しません。止めてください。

漢方薬は効かないと言われる方がいます。
漢方薬はその人にとって弱まっている部位を復活させるために処方されるもので
あって、西洋薬のように痛みを誤魔化すために効果が出るものではないのです。
漢方薬は人間本来の持つ治癒力を刺激して長期にわたって改善するために、
先人達が自然の草や木や石から見つけたものです。その為に漢方薬治療には必ず
触診と言われる診断が行われます。触診とは身体をほぐしながら悪い部位を見つけて
行く方法です。リンパやホルモンの流れが滞っていたり、逆流していることもあります。
ハリ治療の鍼灸も取り入れて汚血(おけつ)を取り除くのです。

心の痛みの主な原因は、
愛する人と別れなければならない苦しみ。「愛別離苦」
嫌いな人と仕事などで一緒に働かなければならない苦しみ。「怨憎会苦」
目の前にある欲しいものが手に入らない苦しみ。「求不得苦」
健康で元気なのに思うように行動が出来ないない苦しみ。「五蘊盛苦」
この四つがストレスを与えて心に痛みを与えるのです。

私自身解決のための処方箋は「音楽」と「禅語」と「旅」です。
音楽は特にモーツァルトです。彼自身が癲癇持ちで長年苦しんできました。
その為にピアノの高音部分の連打で癒されたと言います。
ご存じでしょうか音楽療法で一番取り入れられるのがモーツァルトの曲です。

モーツァルトの音楽には3,500~4,500ヘルツという高周波音と、実に透明感にあふれる
純粋なゆらぎがバランスよく豊富に含まれています。この2つの特性に加え、倍音も豊富なため、

曲によっては15,000ヘルツ以上の高周波音も豊富に見られます。
これらの音楽特性は、バッハやヘンデル、ハイドンあるいはベートーベンなど、
他の古典派の作曲家が作った音楽と比較しても、非常に優れているのです。

モーツァルトの名曲の中で、特にバイオリン曲やオーボエ曲、
あるいはピアノ曲などは、およそ3,500ヘルツ以上の高周波音を豊富に含んでいるので、

延髄から大脳にかけての高次の脳神経系が刺激されます。
この結果、モーツァルトの音楽は健康を支えている脳神経系、ホルモン系、血液循環系
そして免疫系へとプラスの影響を及ぼしていくのです。
朝から聞くととてもリラックスした状態が得られます。

「禅」の考えがもっとも大事にするところは、まず「自分」ということになります。
言い換えれば「自分とは何か?」を明らかにすることが禅ということが出来ます。
その自分を見るという困難事を、少しだけ簡単にして、手助けしてくれるのが「禅語」
になります。「禅語」には、必ず表面の意味と、込められた意味がそれぞれあります。
一見すると「~な自分」と全く関係のない短い言葉ですが、その中に「~な自分」を
どうすればいいかが込められているのです。皆さんでも、どこが「~な自分」を
解決するキーワードなのかを考えてみてもいいでしょう。

禅語の解釈は一つではありません。そうすることで、「~な自分」がすべて本当の
自分ではないことに気付くと思います。本当の自分は「~な自分」に、すべて向き
合った後に自然に現れます。そしてそれは何か特別な力が具わった超人ではなく、
「~な自分」と向き合う前の自分と何も変わりません。ただあらゆる人や物が違って
見える、あれほど自分を悩ませていた人や物でさえも、という心境になるはずです。
そんな風に、皆さんの心の救いに、禅が役立つことを切に願います。

私は今までに世界各国へ「旅」をしました。勿論、観光ではなく仕事も兼ねた旅が大半でした。
その中でも特に印象に残っているのは初めて個人旅行で行った英国ロンドンです。
20代前半、片道切符しか持たずに、アルバイトの当てもなく、予備知識も少ない中で
一年半の滞在でした。
毎日の出来事も、毎日見る景色も、毎日出会う人にもドキドキハラハラの感動的な
体験をしました。
古い伝統と文化を守る気質と新しい音楽が生まれる土壌に日本では体験したことが
ないものばかりでした。ロンドンパブも、山高帽の紳士も、地下鉄も、
パンクファッションのお兄さんも大好きでした。

それ以外にはハワイが一番リラックス出来る場所でした。家族旅行と仕事で10数回は
訪れました。オープンカーにボードを積んでハンバーグを口に加えて、
ウルフマンジャックのFMを聞きながらノースシュアーまでドライブするのが
大好きでした。
(ちなみに私は無免許なのでいつも友人かカミさんが運転してくれていました)大笑い
毎回ハワイの人たちの笑顔と親切な行為に楽園の王様になった気分になります。
仕事を忘れられる唯一の天国のような場所でした。

今でも成田や羽田で出国の手続きをするといきなりハイテンションになります。
私はイミグレーションジャンキーです。感情が狂ってしまうのです。笑い

心のスイッチを切り替えるには「旅」が最高です。

痛みの根本を取り除く為にそれぞれの対処法を持つことをお勧めします。
AIには解決できない自分だけの隠れた解決方法です。
痛みを理屈で考えないようにしてください身体からの情報を信じてください。
これからも元気な身体と心を維持していきましょう。