怒り
彼は何故すぐに怒るのか。
怒る理由は何だろうか。
気分が悪いから、じゃ何故気分が悪いのか。
それは自分の弱い所を指摘されたからである。
能力不足、努力不足、不器用、優柔不断な性格を他人から言われる。
普段から気になる所を指摘されたので本能的に防御する。
人は本能的に弱い所をつかれるとアドレナリンが発生して興奮状態になる。
怒らない方法としては聞き流すことである。
もしくは自分に対する戒めの言葉として素直に取り入れることである。
勿論、あまり理不尽な内容であれば聞き流すことである。
相手が悪(あし)き言葉を発している間は「ありがとう」を連呼するのである。
そうすればセロトニンが発生して落ち着いて来る。
攻め込まれるのは自分が未熟で至らないかだと思えば腹も立たなくなる。
その内にドーパミンが発生して来て嬉しさに変わるのである。
自分の顔に怒りが出なければ相手の興奮も収まる。
アルボムッレ・スマナサーラ「怒らないこと」に書かれています。
「暗い感情、幸福が失われた感情、不幸を感じる感情があまりにも強烈になると、
じっとしていられません。
さらに強くなってしまうと、さまざまな行動の中で、いろいろなものを破壊していきます。
まっ先に破壊するのは自分です。
自分を破壊して、それで他人も破壊していくのです。
世の中の破壊の原因は怒りなのです。
この世の中にある、ものを作り上げる創造の源泉は愛情であって、
創造したもの破壊していくのは怒りの感情なのです。
それは普遍的な、世の中にある二種類のエネルギーの流れです。
ですから、強いていえば、愛情と怒りは一つのセットなのです。
世の中にはそういうふたつのエネルギーの働きがあります。」
「世の中の破壊の原因は「怒り」
あらゆる宗教はそういった二つの感情をバランスよく保つ為に介在します。
怒りを怒りで制圧すると戦争がはじまります。
怒りの原因を追及して愛情の種を見つけ出さなければなりません。
自然と季節の中で子供等を花を動物を育てるのです。
それらを強く抱きしめる度にオキシトシンが出ます。
オキシトシンは愛情のホルモンなのです。
平和は愛情によって作られるのです。
彼は何故すぐに怒るのか。
怒る理由はオキシトシンが足らなくなっているからです。