求感性とは
2024年11月9日(土)ロックサロン「うた」ライブ
今月のテーマは「人間」。抽象的概念から語る人間とは!
恵比寿Voices開場17時30分開演18時00分終演(未定)
終演はロックサロントークを楽しみにしているお客様次第です。
1月ブッダ2月生命3月芸術4月化学5月こども6月音楽
7月自然8月愛9月未来10月和そして11月は「人間」
伊丹谷良介の考える人間とは!彼の深い洞察力で全てを語ります。
人間とは身体的、精神的、社会的に統合された存在である。
定義としては公平・公正・正義、勇気・忍耐・努力・親切を兼ね備えた
動物の総称である。
「自然と人間」では環境問題を取り上げた「アニマルSDGs」の
あとがきから「クイズ文化の日本社会」を取り上げて、
日本には「考える基盤がない」と嘆きます。
「化学と人間」では人間にとっての化学とは何か?
原爆とアインシュタインの真実。歌声合成ソフトのボーカロイドの弊害。
「芸術と人間」では日本理化学工業という文具メーカーの話から
人間の可能性を追求する。障碍者雇用から学ぶこととは。
「芸術は長く人生は短い」良い芸術は永遠に残る。
「楽曲と人間」では25年間歌い続けた中国曲「我爱你」。
絶対売れないと言われた曲が中国で記録的な大ヒットになる。
「愛と人間」では「不完全な人間を許す」人間と人間を結びつける力。
「心と人間」では「和」から「求感性」を提示して、自分の本当に
納得させてくれるものを求める力が必要だと力説した。
そして今月のラストの曲は新曲「人間」でした。
「人間とは」様々な角度から本質を探る。
ロックシンガーとして飾りを捨てて本音を晒した。
洗いざらしの心をメロディーに乗せてソウルフルに謳いあげ、
ストレートな歌詞を見事に歌い切った。
今月も初めてロックサロンへ足を踏み入れたお客様で溢れ返った。
今までに見たことも無い右脳と左脳の交錯する世界。
楽曲ごとのナレーションと音楽の組み合わせに圧倒された中で、
お客様として来たアーティスト達の飛び入り演奏も含めて
異口同音に予想外の展開に大変満足しましたと感想を述べていた。
ライブパフォーマンス終了後はロックサロン恒例のトークタイム。
伊丹谷良介と稲葉Pのトークから始まり、その場にいるお客様を呼び出し
毎月のテーマに沿った話をしていただく。各界の著名人が登場するので
みなさま大喜びです。
日本で初めての対話型ライブに夜遅くまで帰る人がいなかった。
来月12月の「創造」を成功させて一年を締めくくりたい。
そして2025年は伊丹谷良介が更なる飛躍をする年にしたいと思います。
乞うご期待です。楽しみにお待ちください。
当日のサロントークで話した内容を振り返ります。
人間で思い浮かぶ言葉が「人間万事塞翁が馬」です。
不幸のあとには幸福がやって来る、そしてまた不幸がやって来る。
だからその都度一喜一憂するなよ。
不幸な時には不幸なままで過ごしなさい。
幸運が舞い込んだ時には有頂天にならずに冷静に過ごしなさいということです。
文学の中では「人間失格」というのもあります。
太宰治という人の作品です。
三度の心中を試みるのですが失敗して自分だけ生き残ります。
「恥の多い生涯を送って来ました」。そんな身もふたもない告白から
男の手記は始まる。男は自分を偽り、ひとを欺き、取り返しようのない
過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。でも、男が不在になると、
彼を懐かしんで、ある女性は語るのだ。「とても素直で、よく気がきいて
(中略)神様みたいないい子でした」と。
ひとがひととして、ひとと生きる意味を問う、太宰治、捨て身の問題作。
江戸川乱歩の「人間椅子」
ある日、腕利きの椅子職人でありながら醜い容貌から蔑(ないがし)ろにされ、
貧困の底で喘いでいた「私」に悪魔が囁いた。
「外人専用のホテルへ納める椅子の中に入り、盗みを働いたらどうか」。
すぐさま椅子を解体し、中に居住スペースを作成。そして納品される椅子。
「私」は夜々椅子から這い出てホテルを徘徊し、窃盗を重ねる。
さすが日本を代表する推理作家です。
吉田拓郎「人間なんて」は彼の代表作です。
吉田拓郎のサードアルバム。タイトル曲は、1971年夏に開催された
第3回全日本フォークジャンボリーにおいて、PAトラブルでマイクが
使えない中、出演者/観客一体となって生音・生声で延々と歌った
という伝説を持つ。私もこの現場に客として参加していました。
10年後、YAMAHA「つま恋」で一万人規模の「吉田拓郎コンサート」には
スタッフとして又関係者として吉田拓郎の側にいました。
相田みつをさんの「人間だもの」という有名な言葉があります。
「つまづいたっていいじゃないかにんげんだもの」
著者の今井久喜さんとは長年の友人です。
彼はいつも身をもってつまずいています・・・・?大笑い!
動物かんきょう会議のイアンさんは、人間の目で環境を見るのでは無く、
動物の目で環境を見ようということで活動されています。
著書「アニマルSDGs」は27年間の活動が集約された素晴らしい本です。
私も新しい教育スタイルEMIのプログラムを完成させたいと思います。
来年、国連大学内で授業が行われるように提案していきます。
私は子供の頃から人間の正体を探していました。
生まれ落ちたところで価値が決まるのなら努力は何のためにするのか?
肉体があって精神があって生きる気力があれば人間として認められるのか?
社会の中で一個人として役立つことができれば
価値ある人間になれるのだろうか?
今月のうたライブのテーマ「人間」は様々な思索の旅の入口になったと思います。
私は誰ですか?あなたは誰ですか?あの人は誰ですかと考えることが
人間を知ることになると思います。
みなさまも改めて人間を考えてみては如何でしょうか?